「墨」を含む小説

新入社員歓迎会のとある事件がきっかけでヤンデレ男子な後輩・九段坂真墨（くだんざか　ますみ）に懐かれてしまったイケメン女子な先輩・茜時子（あかね　ときこ）。しかし時子は九段坂の重す…

御歳88歳、平家で一軒家、一人暮らしのおばあちゃんに会いに行きます

＊『KAC2022 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022～』の参加作品です。 ＊第三弾。 ＊2,600字程度。 ＊元々考えていたネタの短編として構成し直しまし…

天帝は五龍を穢れた大地に遣わし、四龍には人を罰する力を、一龍には人の願いを叶える力を与えました―― 五龍の伝説が息づく虚飾と華燭の魔都、深灰。 ふるき友人とともに店を営んでいた…

ユウは奥羽山脈を越え、太平洋側、仙台の専門学校に入学した。 デジタル時代でも使わされるアナログ画材、青春ぽいことしたいけどしてる暇がない現実、壊れるパソコン、とぶデータ、そも…

母の敵討ちの為宮中入りを試みる美桜。母を亡くした後に目覚めたある能力を備え、男装し武官として潜入するも、なんだか騒がしい事態が次々に起こり。刺客のもとで育てられた美桜は武術を極め…

色が識別できない姉の目を治すため金を稼ぐ妹。物盗りをしていたが捕まり、センという男に仕えることとなった。 彼女の周囲には墨の雨が降るという。それは姉が見ている景色と同じだ。

｢俺が、いつかきっと貴女を自由にする｣ 　その約束の上に、幼い二人―墨彦と琴音の恋が芽生えた。 　年月が流れ、夏。庭師として北園家に仕える墨彦は、未だ色褪せぬ想いを抱いていた。…

　純妙君は“彼”に似ている。だけど“彼”がわからない──。不思議な夢に悩まされている漆墨真魚は新学期、転入生である純妙逸成の隣の席になる。瞬く間にクラスに溶け込む純妙逸成にどこか…

酔えればいいのさ、夢見心地で空を書く お題：酒のつまみ マシュマロでいただきましたお題を一時間で書き上げる遊びをしています。 よろしければぜひお題を投げ込んでください！ 美…

【第二回かぐやSFコンテスト 選外佳作】 墨色に染まる世界に生きるぼくらの元に、一人の人間が流れ着く。その人がもたらしたものは、ぼくらをどう変えてしまうのか。

　墨で染めたような黒雲より雷鳴轟くなか、そびえ立つ魔王城にていままさに勇者一行と魔王との最終決戦が始まる！ 　魔王を討伐して平和になってから数年後、魔王討伐の英雄である勇者はすっ…

北風鳴璃（なり）は、破天荒な祖父のツケを知らぬうちに肩代わりさせられ、神様の宿「燕鳴亭」にてタダ働きさせられることに。顔はいいけど守銭奴の兄妹、白露と花墨に振り回されながらも、莫…

祇園少女のささやきは色即是空の響きあり。浴衣の裾のその奥に英雄必立の白き太もも。勃ちし者も久しからず、ただ祇園祭の夢の如し。往ける男子(おのこ)は終には萎み(しぼみ)て、偏(ひと…

写本を生業とする男の元に怪しげな大狸が現れ、千年分の史実の書を写本するように命じる。 男は怖々と依頼を受けるが、死者の舞い戻るといわれる雨の日になると、史実の書に記された亡霊達が…

僕、桜坂（おうさか）清墨（きよすみ）は、幼なじみの水瀬（みなせ）真白（ましろ）と相性が悪い。 ある日、高校からの帰宅中に、真白とバッタリ出会う。 僕に無関心な真白にも、僕は挨拶…

『 明日、告白の返事待ってるから』 特に変わった趣味や特技の無い高校2年生である桃乃 桜夜は名前不明、学年不明、の謎の美少女にある放課後に告白をされた。 分かっているのは黒髪ス…

めんどくさがりな墨絵描きの日常です。 素人絵描きが水墨画の全国公募に挑戦していく現在進行形のお話。挑戦期間は２０２１年４月くらいまでを考えてたつもりだったけど。 記憶を頼りに…

『墨子』に記された、周の宣王と大夫杜伯にまつわる不気味なお話