「短編 歴史」を含む小説

明治元（一八六八）年十一月。旧幕府軍が軍事拠点を敷く箱館を目指し、十九歳の若き侍・白銅雪克は陸奥の雪山を進んでいた。しかし、猛吹雪により雪克は遭難してしまう。 そんな彼を助けたの…

最初の文明の地にて。男は語り継がれる死を見た。

西暦１０００年くらいのノルウェーにて。 キリスト教の抑圧に抵抗する、古の教えの巫女と賢者がいた。 これは、北欧神話の基本資料である『巫女の予言』が、いかにして成立したか、…

深夜、ある都市の地下鉄の駅で無防備に眠る青年に、異装の者たちが近づいた。その都市では密かにとある騒動が起きていた歴史の闇に暗躍する異形と魔術師を描くライトノベル短編。

幕末の京都――。 商家の一人娘として生まれたカヤは、女として定められた道と己の望む道の狭間で揺れていた。 そんなある日、カヤは京都の治安を守るという一人の新選組隊士と出会った。

百五十年前。最果ての島に吹き荒れた宗教弾圧の嵐の凄惨さを物語るのは人間だけではない。 ある島で起きた事件を基にした短編です。

ぼっち気味の女子大生、秋月ゆみえは、ある朝大学構内にばら撒かれた紙を目にする。一筋の紙の道。それはまるで諏訪湖の御神渡りのようで――。そこには不審な行動を取る学生が一人。彼は何を…

　七つの大海に紅茶と民主主義を不法投棄した迷惑な国、イギリス。大英帝国という大層な名前で呼ぶ者は今は無く、ユニオンジャック職人の失業も近い。ジョージ・オーウェルは言った。「ルール…

幼馴染で、他家に嫁いだ糸と駆け落ちして、故郷の夜須から江戸に出た滝川藤兵衛は、用心棒稼業に精を出しながら、満たされた幸せの中にいた。その平穏な暮らしの最中、藤兵衛は糸の夫だった西…

古代ギリシア、スパルタの王と兵士たちの食事を映した短編となっています。目を通していただければ幸いです。

天漢二年秋九月、李陵は北の大地にいた。 敵・匈奴の勢力圏、その奥深くに寡兵を連れて。 無謀とも言える決死の行軍。 その先に李陵が見たものとは。 ※作者注：この物語は中島敦氏の…

ぼっち気味の大学生・秋月ゆみえは蛍鑑賞に出かけ、蛍の歌を詠んだ平安の歌人、和泉式部に思いを馳せる。和泉式部はなぜ水の神様のところに恋の祈願に行ったのだろう？　そして蛍鑑賞会場で遭…

眼鏡っ娘が第１次大戦で暴れるだけの話。本来は魔改造プラモ特撮写真のためのものですが、写真なしで読めるように改稿してあります。ところでこれは「歴史」ジャンルでいいのか。 気が向いた…

とある世界を舞台とした、主人公もジャンルも異なる物語たち。 単体でもお楽しみいただけますが、複数作品読んでいくうちに作品間の繋がりが見えてくるようになっております。 お好きなとこ…

Aとは誰であったのか。 大陸に伝わる「Aの日記」、これはその断片にすぎない。

西暦2206年のタイムマシンの発明により、人類は過去の誤った歴史の修正に乗り出した。

歴史の先生が話してくれた、子供の頃の通学路の思い出。 暗い山の頂で、怖いものを見てしまった。

過去作の短編を時系列なんて無視して定期的に放り込んでいきます。黒歴史や青臭い作品も多数取り揃える予定です。食べられるものになるといいなぁ。

　世にも恐ろしい化け猫のお話……。 「母さん、怖いよ。その話」 　小さな少女の泣き声が、とがった耳の奥に響いた。 　あれは、どのくらい昔のことだったのだろう？ 　化け猫は、も…