歴史の闇に躍るもの
宇多川 流
歴史の闇に躍るもの
地下鉄の駅の柱に掛けられた時計は、すでに午前零時を過ぎていた。すでに最終の列車も通り過ぎている時間だ。
周囲を歩く人の姿もまばらになりつつある中、ベンチの端で一人の青年が眠っていた。黒いコートに黒い帽子の、色白で整った顔立ちの青年だ。顔にかかる銀色の髪は肩にかかるほど長く、一見すると外国の女性と見紛う者もいるであろう容姿だ。
そんな彼が黒いバッグに寄り掛かるように寝入っている姿は、誰が見ても不用心だろう。
そこへ、いくつかの姿が近づいた。
「お兄さん、起きた方が身のためだよ」
そう言って青年を揺さぶるのは、黒目黒髪の少女。
安らかな寝息を立てていた青年は身じろぎすると、重そうにまぶたを持ち上げる。ぼんやりと覗いた目は済んだ海のような青緑だった。
「我々は怪しい者ではない。ただ、このままでは危険過ぎると思い声をかけた」
『怪しい者ではない』に力を籠め、少女は言った。
青緑の目に映ったのはまず、滑らかな革製と思われる黒いマスクで口もとを覆い、忍び装束に似た黒衣をまとった少女。そしてその背後に並ぶ、服の下に全面包帯を巻いたミイラ男と黒マントに仮面の男、猫耳と尻尾を付けた少女、さらには白いペンギンらしき着ぐるみのマスコット。
「……」
青年はまぶたを除く部分はピクリとも動かさないまま、再び目を閉じる。
「あ、おい!? 無視されたぞ! せっかく怪しい男に狙われているからって声をかけたのに!」
「いや、だから言ったじゃんシュラ! 僕らどう見ても怪しいだろ!」
「じゃあなんだ、『我々は怪しい者だ』とでも名のれとでも?」
「いや、何かいい言い方があるだろ! ちょっとコスプレイベントの帰りで、とか」
シュラという名らしい少女とミイラ男が言い争いを始め、困ったように猫耳少女が口を開く。
「争いは何も生まないにゃよ。もう一度声をかけたら?」
その会話も聞こえていたのか、青年は再び目を開く。
口論は中断され、異装の者たちは青年の様子に注目する。今度こそ、彼はどのような反応を返すのか――皆の目は好奇に輝く。白ペンギンの大きな目だけは変わりないが。
青年はまぶた以外は動かさないまま、ぼんやりと目の前の光景を見渡した後、
「ああ……なんだ、夢じゃないのか」
眠たげな声で独りごとを言う。
どうやらシュラたちは、怪しまれたわけでもふざけたコスプレ集団だと思われたわけでもなく、現実の一部であること自体が認識されていなかったらしい。
その様子に少し拍子抜けした様子で、黒尽くめの少女は口を開いた。
「ああ、そう。とにかく……気をつけた方がいい。さっき、柱の陰で怪しい男がそのバッグの方をチラチラと見ていたから」
「はあ……それはどうも」
青年はやっと身を起こしてバッグを膝の上に置き、そこで初めて、バッグのチャックが少し開いて銀色のチェーンがはみ出していることに気づき、それを押し込む。
それを見た白ペンギンが慌てたようにシュラに何ごとかを耳打ちした。
その声を聞いた少女は目を見開く。
「あなた……魔術師なの?」
一般人が耳にすれば正気を疑いそうな問いかけだ。
しかし周囲にはすでに一般人の姿はなく、当の青年は少しも動揺を表に出さない。
「ああ、そうだよ。その懐中時計がわたしの魔導器なんだ」
この世界には人知れず、〈魔法〉を扱う〈魔術師〉という人種が存在した。魔導器は、魔術師が魔法を使う際に魔力を呼び寄せて集めるための道具だ。
「あなた、最近、魔法は使ってないでしょうね? まさか、となり町でとか」
「ああ、あそこは普通は魔術師がそれらしい目的で寄り付くことのないような、のどかな温泉地だけど……うん。使ったよ」
少女の詰問調に、青年の表情がかすかに不安の色を帯びる。
異装の集団は顔を見合わせ、仮面の男が黒いマントの下から折りたたまれた今日の新聞を取り出し、地方面を開いて見せる。
そこには『悪戯か新発見か? 一夜にして現れた謎の痕跡』と見出しが躍っている。
現場はとなり町の崖下にある工事現場だ。新聞にもモノクロの写真が掲載されているが、現場の古い地層から出てきた粘土質の塊に、昨日の朝、大きな鳥の形の凹みがついていたという。長い飾り羽が頭にも尾にもついたその姿形と似た鳥はこの辺りにはおらず、専門家も頭をひねっている、と書かれていた。
「そして昨夜、あちこちで魔力の痕跡と動物の死骸、そして黒い羽根が見つかったのです」
仮面の男は丁寧に説明した。動物の死骸はネズミや鳥程度だけでなく、野良猫や飼われていた牛などにも及んでいるという。
「我々としては平穏な暮らしを送るため、魔力を持ったものに暴れられては困るのです。自然界の魔力の流れが刺激されて乱れると、正体を悟られやすくなるので」
「まあ、最近は〈こすぷれ〉が流行して隠しやすくなったけどにゃ」
仮面の男のことばに、猫耳少女がそう付け加え、茶色の巻き毛からのぞく耳を撫でる。
この異装の者たちは、異形の者たちが正体を隠した姿だ。異形は魔術師同様、古来から歴史の闇に埋もれながら人間にまぎれ存在する。その始まりは魔術師に創られた、あるいは魔界から召喚されたと伝えられている。
「つまり、きみたちは暴れている魔獣らしきものを捕まえたい、と」
青年のことばに、五人の異形はうなずく。
「うーん……確かにわたしは黄金鳥を召喚して、その黄金鳥が土の塊に突撃して半分埋もれたけれど、すぐに魔界に送り返したよ」
そのことばに、五人は残念そうに肩をすくめる。
鳥の形の凹みと暴れている魔獣が無関係なら、手掛かりは少なくなる。どうしようかとシュラが仲間を振り返ろうとしたとき、魔術師が立ち上がった。
「とにかくここを出よう。今、一般人に見られたら怪し過ぎる」
人通りのある場所ならともかく、もう地下鉄も通らない地下空間に奇妙な姿の集団――誰かに見られたら、一体何を怪しげなことをしているのかと通報されかねない。
「そうだね。とりあえず地上に出よう」
彼らは階段を使い地上へ向け歩き出した。その間に、それぞれの名前を明かす。
魔術師の名はラシェル。少女はシュラ。ミイラ男がマミー、仮面の男はファントム、猫耳少女がケティ、白ペンギンがペンタという。
「……とても本名とは思えないな」
「仕方ないじゃないか、自分で適当につけた名前だ。人間に化けるときは偽名を使うけどさ」
「まあ、そりゃそうか」
マミーのことばに、青年は納得する。異形の者には親がいない場合も多い。
地上には出るものの、できるだけ人の気配のない方向へ足を向ける。こんな夜中に未成年らしい少女の姿を見咎められると、非常に具合が悪いことになる。
雲がかかっているのか、月明かりもない。夜闇が濃いのは一行には好都合だ。
「一応きくけど、黄金鳥っていうのは黒い羽根ではないよね」
主体面の相手を完全には信じきれないのか、シュラは念を押した。
「黄金鳥はその名の通り、全身が金色の羽毛で包まれているんだよ」
ラシェルは歩きながら説明する。黄金鳥は強い魔力を感知し、魔力を発するものを好む性質もあり、周囲の魔力を取り込むことで黄金の光を発しているという。魔力の薄い場所ではその羽毛は白に近い灰色になる。
「なんだ、黄金でできているわけじゃないんだにゃ」
ケティが無邪気に言うと、魔術師は苦笑した。
「昔は同じように金の羽毛だと思った魔術師が捕まえようとして何人も目を突かれて亡くなっていたね。抜けた羽毛を見ていれば、しばらくすると灰色になるから手荒な真似をする必要はなかったんだけど」
辺りは寝静まった住宅街で、気兼ねなく会話を交わすことができた。行く手を遮るものもない。
しかしそんな中、突然ペンタが足を止めてヒレのような手を伸ばす。
「どうしました?」
ファントムが声をひそめて問う。
しかしペンタは喋らない。ただ、その大きな目は電柱の上に向けられており、皆もその視線を追う。
鋭く赤く輝く一対の目が、そこに浮かんでいた。それを確認するなり、バサバサと羽音が鳴る。
「何者!」
ファントムが素早くマントの下からダーツを摘み、電柱の上へと投げ放った。ダーツは狙い通り電柱の上に真っすぐ飛ぶ。熟練の技だ。
キュエッと小さくしわがれた声が聞こえるが、羽音が遠ざかり、電灯の明かりの下に何かがはらりと落ちた。そこへ、闇へ溶け込むような少女が音もなく駆け寄る。
屈み込み、地面に手をついたと見えた一瞬後、少女の指先には羽が挟まれていた。あきらかにカラスのそれよりも大きく長い羽根だ。
「逃したか。魔力は感じた? ラシェル、あれが何かわからない?」
歩み寄ると、彼女はその二本の指先に挟んだ羽根を差し出す。
「魔力は帯びていたけれど、そんなに強くは感じなかったな。黒い巨鳥というとヤタガラスとか告死鳥よりは大きそうだし、色々と種類があるけれど……」
羽根を受け取り、ラシェルは小さく振る。
「そもそも、どうして、どこから来たんだろう?」
純粋な疑問。それに、異形たちも頭を悩ませる。
だが、間もなくペンタがぽん、と手を打ち、わずかに開いたクチバシの隙間から一枚のメモを取り出した。一番外見は奇妙だが、この白ペンギンのマスコットはなかなかの切れ者らしい。
メモには達筆で次の一文が書かれている。
『最初に痕跡があらわれた時期や方角からして、やっぱり工事現場は無関係とは思えない。一度見に行ってはどうだろう』
「今の時間なら人目もないだろうけど……でもどうやって?」
メモを読み上げたシュラが言う。公共交通機関もほぼ動いていない時間の上、あまりにも目立ち過ぎる一行だ。
「にゃあは走っていけばいいけど、他のみんなは歩くしかないにゃ。何時間とかかかるにゃよ」
「足はわたしが用意しよう。わたしも気になるのでね」
ラシェルがバッグから懐中時計を取り出した。
儀式も、長い呪文も必要ない。時計の蓋を開くなり文字盤が輝き、そこから大きな銀色の狼が現われて、甘えるようにふさふさの長い尾をラシェルに巻きつけた。全長は軽自動車一台程度の大きさはある。
「わたしの使い魔、銀狼のウィルソンだ」
紹介されると、ウィルソンは大きな金色の目でそれぞれの顔を見回す。
しばらくの間、異形の者たちは茫然としていた。やがてマミーがポツリと声を洩らす。
「なかなか凄い魔術師に行き当たったらしいな……」
銀狼は家々の屋根や電柱の上を音もなく飛び移りながら目的地へ駆けた。その速さたるや、地上から目撃した人間がいたとしても一瞬の気の迷いとしか思わないであろうほど。
やがて、銀狼は柵を跳び越え工事現場の崖の前で足を止める。
「気持ち悪い。なんて乗り心地だ」
マミーがフラフラになりながら降りるのを、シュラが鼻で笑う。
「三半規管が腐っているとすぐに酔うらしいね」
「仕方ないだろ、転んだら体液が大量にまき散らされるのも知ってるだろ! 腐った体液で溺死したいのか」
「嫌な死に方だなそれ」
ラシェルは慣れた調子で軽々と地面に降り立ち、大きな土色の塊に歩み寄った。新聞に掲載された通りのものがそこに少し斜めに立てかけられていた。
一見岩のように見えるが、食い込んだ細かな石や凸凹した苔が粘土質を示していた。そして、大きな鳥の形の凹みも。
「わたしが最後に見たままだな」
ラシェルの左右から、異形たちは当然の疑問を口にする。
「それにしても、どうして黄金鳥はここへ突っ込んだんでしょう? 金塊でも埋まっててそれを探すわけでもあるまいし」
仮面の男は白い仮面のあごの部分を撫でつつ、当然の疑問を口にする。
少し前までなら、召喚した魔術師の技量不足で黄金鳥が暴走したのではないかとも考えられたが、明らかにラシェルの魔法の腕はそういうレベルではない。
「そうだねえ。夜目が利かないからかと思ったけれど、ここはけっこう明るい」
この時間はさすがに人の姿はないが、それでも事故防止のためか、今もスポットライトで照らされていた。
黄金鳥は黄金を探す能力は備えていない。以前も説明されたように、魔力を発するものは感知することができるが。
「魔力を発するものは探せる……ということは」
ラシェルは塊の裏に回り込んだ。シュラたちもそれに続く。
塊の裏は大きくえぐれていた。そして、粘土の一部に数本の黒い羽根がめり込んでいる。
「なるほど……」
彼らは事態を理解した。黄金鳥は塊の中に眠っていた魔獣に反応したのだろう。
「じゃあ、もう一度黄金鳥を召喚してみれば行き先がわかるんじゃないか?」
「確かに」
シュラの提案を受け入れ、魔術師は首に掛けた懐中時計を握った。
予兆もなく金色の鳥が現われる。直視できないほどのまばゆさに目を細めながらも、召喚者は変わりない黄金鳥の姿を確かめた。
「強い魔力の主を探してくれ。ウィルソン以外でな」
ことばは音声だけでなく念で伝えられる。金色の鳥は翼を広げると宙に舞った。
「追いかけよう」
空を行くものに普通の脚力では追いつけない。再び銀狼の背に乗り、彼らは見失わないよう、地上を駆けた。
しかし黄金鳥の方も、あまり高くは飛ばずに移動していく。
「近いのか……?」
工事現場を離れ、その目立つ姿は波音のする方へ。
道路の上を走り抜けて行くと、やがて砂浜で黄金鳥は高度を下げた。その金色の光の下、砂浜に横たわる大きな流木に留まり鋭い赤の目を向けた、黒い鳥が照らし出される。その姿は鷲に似ていた。
黒く大きな翼が広げられると、幅は数メートルにも見える。
「おわっ」
急に銀狼が横に跳び、驚きの声が上がる。その一瞬前までいた空間を、風を切る音がつらぬく。黒い羽根が五、六本砂の上に突き立った。
「なかなか厄介ね」
「動きを止められれば魔界に送り返せるんだけれど……簡単には捕まらなそうだ」
懐中時計を握りラシェルは機を待つように相手を見据えるが、大鷲は銀狼が近づこうとすると羽根を撃ち出し遠ざけようとする。
その中、ケティが銀狼の背中から飛び降りた。
「こういうときは、にゃあの出番さね」
猫の目と尾を持つ少女は猫そのものを思わせる身軽さで、黒い羽根の襲撃をかわして接近する。迫りくる相手を見た大鷲は飛んで逃れようと翼を羽ばたいた。
「逃すか!」
ファントムがダーツを投げ、黄金鳥も行く手を塞いで動きを止めようとする。だが、それだけではとてもすべての方角を塞ぎ切れない。
「わたしが後ろに回る」
シュラが飛び降り、転がりながら銀狼から離れて立ち上がる。その両手には袖口から出したのか、黒い棒状の物が握られ、それが組み合わせられて一振りの短い刀になる。
シュラはケティに劣らぬ速さ、ケティより直線的な動きで闇へと消えた。大鷲の背後に回り込む進路と見えた。
少女二人と黄金鳥が大鷲の動きを制限し、銀狼が隙をうかがう。
「足止めするにゃ」
ケティの指先に鋭い爪が伸びる。そのまま少女はしなやかな動きで羽根をかわして翼に爪を立てる。
キュエッ、と聞き覚えのある鳴き声を上げて身をひねろうとする大鷲の目の前に銀の刃の切っ先が突き付けられる。上空は黄金鳥が抑えていた。
「今だ!」
銀狼が肉薄する。それでもなおも逃げようとする大鷲の脚に、ペンタが身を投げ出して跳びつき、動きを止めた。
羽根が発射される。ラシェルが同時に懐中時計の蓋を開く。
黒い身体が一瞬、真っ白な光に包まれた。それは圧縮したように小さくなり、ピンポン玉大の光の球体となって懐中時計の文字盤に吸い込まれる。
「フッ、終わったな」
銀狼の背中にしがみついていただけのマミーが気取って言う。
後には彼らのほか、得物を収める二人の少女と空中で周囲を照らしている黄金鳥、そして額に黒い羽根が突き刺さったまま親指をグッと立てているらしい白ペンギンのマスコットの姿だけが残っていた。
「いや、まだだ」
緩みかけた空気を、シュラの声が切り裂いた。その漆黒の目は懐中時計を手にした魔術師の上に向けられている。
「そもそも、あの大鷲はどこから来たのか。あなた、言ったよね。ここは普通は魔術師は寄り付かないような町だと」
右手にかまえられた鞘入りの刀の先が、ラシェルに向けられていた。
「なぜ、あなたは魔術師が寄り付かないような町へ来たの?」
少女のことばと仕草は、黒幕の存在をはっきりと示唆していた。
しかし、ラシェルは何を言われているのかあまり理解していない様子で首をかしげる。
「なぜって……」
一拍置いた後、彼はよどみなく言う。
「普通に、温泉旅行に来ただけだけど。工事現場の近くにあるそこの旅館に一泊して、温泉に入って海鮮尽くしを食べて、夜風に当たってたら人の気配がない工事現場が見えたから、黄金鳥を召喚する練習をしていたんだ」
彼が指さす方角には、確かにそれらしい白く点灯した看板のある、二階建ての和風建築の建物がある。
「はあ……温泉旅行……」
つい先ほどとは打って変わって、黒尽くめの少女は気の抜けた声を洩らす。
「魔術師だって別に温泉旅行したっていいだろう」
「それはそうですねえ……」
ファントムがため息交じりに言った。
結局のところ、大鷲は古い地層で眠りについていたところを掘り起こされて目覚めたものらしい。どうやら、この辺りにはそのような地層が多いようだ。
ほかにも古い地層から目覚めたものが騒ぎを起こしてラシェルや異形たちが対処することになったり、翌日には『このあたりの砂浜の上でUFOが見た』、『大きな狼が砂浜を走るのを見た』などという目撃談が新聞を騒がせ、この周囲の観光地化に一躍かったりするのだが――それはまた、別の話である。
〈了〉
歴史の闇に躍るもの 宇多川 流 @Lui_Utakawa
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