里見夏穂は怪異を食らう

作者 あかさや

71

28人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!


LIVE = EVIL
「生きることは、悪いこと」

これは10年ほど前に放送されていたドラマ『魔王』に出てきたもので、今でも印象深いものです。liveを反対にするとevilになる、という台詞もよく覚えています。
現段階では1章までですが、読んでいて何年かぶりにこの言葉を思い出しました。

グロテスクな表現がある作品はドラマなり小説なりその時点でやめてしまうことが多いのですが、ごく稀に、先に進みたい気持ちが勝つことがあります。この作品はそのうちの1つになってくれました!

独特の世界観がとても魅力的で、飄々としている主人公ゆえの会話のテンポの良さが好きです。お話の内容は決して軽くはないけれど、うまく調和されているなと感じました。

続きも読ませていただきます☺︎

★★★ Excellent!!!

1章10話まで読ませて頂きました。
何というか、これは、中々……、凄まじい作品ですね。
猟奇的な作品は世に色々とあるかと思いますが、大抵は救いがあるというか、結局はいい話で終わってしまうのですが、この作品は徹底しています。いや自分の理解力が足りないのかも知れませんが、でも何か夏穂にダークヒロイン的なものを感じてしまうのは作者さんの狙いなのか自分の思い違いなのか。
ただ、人は多かれ少なかれ暴力的なものを求め、それを大人になるに連れ道徳心で隠すようになりますが、何か学生時代の陰鬱だけど妙に生々しいリアルな日々を思い出させてくれたような気がします。

★★★ Excellent!!!

 10年前に発生した「選別現象」によって大きく歪んでしまった少女を中心とした、怪異にまつわる物語。

 物の怪や怪異を扱った小説は多々あります。しかし、この小説には今まで私が出会ったことのないような、強い諦観、それに暗黒を感じさせます。だからこそ読みごたえがあります。
 まだ一章しか読み終えていませんが、世界観やキャラクターの濃さ、特にキャラクター同士の関係性や会話のやりとりは流れるように表現されていて、見ていてとても気持ちいいです。また、全体を通して「人間の汚いところ」を誤魔化さずしっかり表現していて、強烈なリアリティと「怖いものみたさ」を生み出しているように思えます。
 じっくり腰を据えて読みたいと思えるような、素晴らしい物語だと思います。今後も執筆頑張ってください(^^)/