「夢を見ない 夢」を含む小説

眠るときはいつだって、夢に溺れる時間が1秒でも続くように祈ってしまうくらいに。 それほどに僕は夢を見たいのだ。 ＊＊＊ 主人公　夏越　独古は忘れ癖のある社会人歴2年目の青年。 毎…

　職業の特殊性と役に立たなさから、誰ともパーティーを組めないヴァンパイアハンターの少女は、最後の最後、無職のアランに声をかけた。それは運命であったか、それとも神のイタズラか。

　人は、世界に疑問を抱いた時、悪夢を見る。そして、なにかを諦めた時、夢を見なくなる。 　中学校に入学して、まだ一か月も経っていなかったが、彼は気が付いた。そのクラスに「魔女」呼…

「君は■を見なくちゃいけないんだ」 キカイに繋がれた子供たちは永い夢を見る 　管理者B-88はひとりの少女が夢を見なくなった原因を探るべく、少女と共に夢のなかを旅することに……

地味でオタクなわたしは昔からよく夢を見ていました。 その不思議過ぎる夢に適応できなかったし、不思議過ぎてうまく話せないけど、そのまま伝えようと思う。 ある時からリアルな夢を見るよ…

碧陵（へきりょう）国、志泉（しせん）州。志泉領主家の娘である火恋（ひれん）は、不吉な赤い髪故に家族から家族として扱われず、邸の者達からも忌避されていた。その赤い髪は、おぞましい呪…

　お友達とお別れをする夜、小さい頃の夢を見ました。文字の蟻が歩いて、自分の足元を歩いている夢。この夢で出会った彼らと、またもう一度、会いたいな。なぜ涙が零れるんだろう。そう、今日…

　何処からか黒猫が現れて 「お前が大切にしている想い出をもう一度見させてやる」 と、言うと不思議な想い出がよみがえる。 臨月に入っている新妻には、自分勝手な夫がいたが 不思議な…

【呼び込み】 オカルト研究会に集う５人の男女が知恵を出し合いながら、本当に発生するかどうかも不確かな超常現象に備えるというのが物語の骨子です。 ここに書くのは無粋ですが、最後には…

自分の作品を世に出す。そんなありふれた夢を引っ提げ高柴は東京の大学へ進学した。東京には自分と同じ夢を持つ者にあふれ、仲間もできるだろう。そう期待していた。 　しかし、現実は違った…

遅刻寸前の私は、慌てていつものエレベーターに乗った。 だが、どういうわけか目的階に着かない。 一体何故。どうして―― 何度も乗り直すうち、得体の知れぬ恐怖に次第に翻弄されていく私…

桜の大樹のある夢にまつわる小話。 こんな夢を見れたらいいな、という感じに読んでいただければ幸いです。

あれは中学一年の秋だった。明日は遠足の日だ。隣県の名勝地をバスでめぐるという日帰り旅行である。その明日をひかえ、私は早めに寝床に就いた。しかし、その夜、死んだ祖母の声が枕元で聞こ…

普通の女子高生奈々聖蜜宿(ななせみや)が頻繁に夢を見るようになった。そこで見たのは早島叶多(はいとうかなた)だった…

ある晴れた日、お散歩に出かけた、車いすに座る青年とその車いすを押す少女の何げない一幕。 ※本来、拙作「かみまちセフィーロ」の作中作として世に出すはずでしたが、本編の執筆が進ん…

夢の中で、私はいつも、ここに来ていた。トゲトゲの鋭い爪を編んだような鉄の柵の前に。 それが何時からだったのかわからない、何のためなのかもわからなかった。 Copyright(C)…

エジプト、ギザの三大ピラミッド上空より、小型小惑星が落石した。その前日、僕は不思議な夢を見たばかりであり、夢の中で出会った少女と現実の世界でも会うことにより、物語は開始される。前…

　王立学院の卒業夜会にて、とある茶番劇が演じられた。 　その茶番において王太子ハインツは婚約者イザベルを糾弾し、婚約破棄を告げる。 　この茶番劇の発端となったのは、学院二年生の…

海を求める国の戦いの話。