ヴァンパイアハンターは吸血鬼の夢を見ない

紅りんご

序章 ヴァンパイアハンターは役に立たない。

プロローグ1

 むかしむかし、とある国の街はずれ。人間から忌み嫌われる吸血鬼ヴァンパイアは人間と出会いました。吸血鬼ヴァンパイアは酷く驚きました。何故なら、その人間は弱り切っていてその上、――だったからです。ヴァンパイアは頭を悩ませ、やがてその人間を居城へと連れ帰ることにしました。その後、その人間がどうなってしまったのかは誰も知らない。喰われてしまったか、玩具にされてしまったのか。

 まぁ、何にせよその日、何の因果かヴァンパイアと人間は出会いました。それが全ての始まりでした。

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