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概要
呪われた理不尽を抱えた2人は、その時初めて手を組んだ。
碧陵(へきりょう)国、志泉(しせん)州。志泉領主家の娘である火恋(ひれん)は、不吉な赤い髪故に家族から家族として扱われず、邸の者達からも忌避されていた。その赤い髪は、おぞましい呪詛の証だったから……。離れにこもり、喋る小狼のシロと静かに暮らしていた。ある日、名も知らぬ花の夢を見た火恋は何者かに呪詛をかけられてしまう。腕に浮かび上がったのは焔の呪詛痕。呪詛を解く為に神官の元を訪れた火恋は、納朶(なだ)という男と会うように言われ……。「……一体どんな恨みを買ったらこんな綺麗な呪詛を受けるんだ、って昨日私に言ってきたわよね」「今それを言うなお嬢さん、シロの殺気が跳ね上がってるから‼」ひねくれお嬢様×朗らか無神経な山の民×キリっと凛々しい狼の2人と1頭で呪詛の謎に挑む‼
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