「見えないよ」を含む小説

ダンジョンを探索して百年。攻略したダンジョンをリフォームし永住の巣にしたはいいものの、いつしか魔物が地上に溢れ、穴の外の人間を襲う事態が発生。それからというもの愛するマイホームは…

磯千鳥凪咲は二十七歳だった。あなたは十八歳だった。 二人は年の離れた姉妹のようで、あるいは保護者と子供のようで、まさか恋人同士には見えない。ホテルに戻ったあとで、ベッドの上、素肌…

黒崎郁人（くろさき・いくと）はこれと言って特徴のない大人しい高校生男子だった。 クラスで目立つことはなく、平凡な少年だが、ただ一つ、変わった才能を持っていた。 誰にも打ち明けたこ…

少年アルには姉が一人いた。 姉弟はろくでもない親から離れ、長年住んでいた村から別の村へと移住を決意。 その道中、川を下って別の村へと行こうとするが思わぬ事に二人が流れついたのは誰…

そこは、常夜の街と呼ばれるようになったかつての日本。 その街で産まれた少年。北條一馬は生まれながらにして奇妙なものに取り付かれていた。自らを最強の吸血鬼と呼ぶ存在。ルスヴンだ。 …

虐待を受けて大人になった方への支援を行い、4年が経過しました。 その中で分かったことをまとめていきたいと思います。 虐待を受けるとどうなるのか？ チェックリスト 後遺症例 精…

人の心を五感で感じ取れる少女、人見一透。 隣の席の男子は九十九くん。一透は彼の心が上手く読み取れない。 二人はこの春から、同じクラスの高校生。 一透は九十九くんの心の様子が…

大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転…

　山中で発見された、内臓を食い破られた三体の遺体。それが全ての始まりだった。 　「警視庁刑事局捜査課特殊事件対策室」主任、高瀬が捜査に乗り出す中、東京の街にも伝説の鬼が現れ、その…

夢のない人生ほど空虚なものはない。いつ追いかけなくなったのだろうか。向き合うのが怖かったのだろう。成就しなかった過去を。何より、想像するのも恐ろしいものだ。手を伸ばさなかった未来…

地球外生命体の軍勢によって、地球が戦場と化して三百年以上が経過した。 人類を凌駕する、圧倒的な戦闘力を持つ敵勢力群を前に、人類はそれでも戦いを挑み続けていた。終わりの見えない戦…

ハエの飛ぶ音が聞こえる。 僕はある日、夢を見た。僕が僕を看取る夢。 そんな歪な夢を見た僕だったが、日常は続く。何事もなく、僕は目を覚まして僕にしか見えない兄弟と歩きにいくのだ…

時は、平安中期。 朝廷の権力が揺らぎを見せ初め、貴族の中で藤原氏が台頭する。 落ちた権力者は武士となり、地方の有力農民達も武装をし勢力拡大に動いていた。 日の本の転換期、目に見…

＃異世界召喚＃長編のおまけ短編の再掲載その② 　異世界召喚した『人間』は異世界人の手で首輪を付けられる。 　人間は、異世界では『ディアモン』と呼ばれていた―――― 　異世界召…

この人しかだめってことありますよね。 でもそんな人ほど手に入れにくいんですよね。

私の世界には、私が見えるモノしかない。 だから、見えないモノについてあれこれ考えるのはやめにした。 心配したり怖がったりするのに少し飽きてしまったんだと思う。 だからと言って前の…

人生が迷宮であっても、楽になるわけでもないが、遺伝子に導かれることで安心感を得るわけでもない。振り返ると遠い記憶を頼りにも、色褪せて終ったいる。信じるしかないのは、そこに選択肢が…

始まりの序章 それはとても暑い夏のある日 その日 死ぬはずだった少年の運命は 彼に出会い大きく変わる その水面（こころ）に降り注ぐ涙（しずく）のように その日 新たな運命（…

20XX年、埼玉県内の地下鉄延伸工事中に突然、異界とつながる大穴が開き、次々とモンスターがわいてきた。だが日々自衛隊が対処に当たり、事態は沈静化したかに見えた。 しかしある日、大…

見えない僕らが緑に溺れる時、どこかで涼しい風が吹く。 【十首連作】緑に溺れる ※第14回空色杯応募作 お題「小暑×アイビーグリーン」