概要
「行くぞ宿主。命を賭けて、生き残れ」「あぁ、つまりいつも通りだな‼︎」
そこは、常夜の街と呼ばれるようになったかつての日本。
その街で産まれた少年。北條一馬は生まれながらにして奇妙なものに取り付かれていた。自らを最強の吸血鬼と呼ぶ存在。ルスヴンだ。
姿は見えない。聞こえるのは声だけ。そんな存在を受け入れた北條は願いを口にする。
北條は外の世界を見るために力が欲しいと。
ならば、とルスヴンは自らの願いを叶えることを条件にその願いを聞き入れる。
その時から2人の戦いは始まった。
闇に覆われた街の中で、吸血鬼と人間が相争うSF異能ファンタジー。ここに開幕!!
その街で産まれた少年。北條一馬は生まれながらにして奇妙なものに取り付かれていた。自らを最強の吸血鬼と呼ぶ存在。ルスヴンだ。
姿は見えない。聞こえるのは声だけ。そんな存在を受け入れた北條は願いを口にする。
北條は外の世界を見るために力が欲しいと。
ならば、とルスヴンは自らの願いを叶えることを条件にその願いを聞き入れる。
その時から2人の戦いは始まった。
闇に覆われた街の中で、吸血鬼と人間が相争うSF異能ファンタジー。ここに開幕!!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人は圧倒的な力を持つ吸血鬼に抗えるのか!?
舞台は一夜にして吸血鬼に滅ぼされた日本、今は常夜街と呼ばれる。
非常にダークなファンタジーで、その世界観はシビアすぎるぐらいシビアです。
何しろ人間は狩られる側、吸血鬼にとって遊び道具にすぎないからです。
そんな本作はスリリングかつ心理的な描写がしっかりと描かれています。
ファンタジーですが、起死回生の一発大逆転ホームランといった奇跡はありません。人は命を懸けて吸血鬼に抗うのです。
主人公とその中に住むことになった最強の女吸血鬼ルスヴン、二人を中心にユニークな仲間が揃い、吸血鬼と戦っていきます。共に笑い、共に苦しみ、共に泣き、成長していく姿を見るのも本作の醍醐味の一つです。
ご都合主義な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ルスヴン様曰く『ふむ、良いのではないか? 泥臭く、人間らしい殺り方だ』
いわゆる「中にいる」タイプのバディものです。主人公の北條一馬さんがその身に宿すのは、絶大な氷結の異能を司る最強の吸血鬼・ルスヴン様。
このお方、彼女自身のためでもあるとはいえ、常に真摯な助言者であり、戦闘における優れた教師として北條さんを支え、彼の選択や決意、覚悟や葛藤を、達観しつつも尊重してくれる大人の女性です。
…たまにふざけたり寝てたりしますけど、そんなお茶目さも魅力ですよね。
そして北條さんもルスヴンさんを頼りつつも、依り掛かるばかりではありません。
未熟な部分は否めませんが、ゆっくりと、しかし確実に成長を続け、意識の面もどんどん変化してゆく、素晴らしい主人公です。
そんな彼だから…続きを読む