人は圧倒的な力を持つ吸血鬼に抗えるのか!?

舞台は一夜にして吸血鬼に滅ぼされた日本、今は常夜街と呼ばれる。
非常にダークなファンタジーで、その世界観はシビアすぎるぐらいシビアです。
何しろ人間は狩られる側、吸血鬼にとって遊び道具にすぎないからです。

そんな本作はスリリングかつ心理的な描写がしっかりと描かれています。
ファンタジーですが、起死回生の一発大逆転ホームランといった奇跡はありません。人は命を懸けて吸血鬼に抗うのです。

主人公とその中に住むことになった最強の女吸血鬼ルスヴン、二人を中心にユニークな仲間が揃い、吸血鬼と戦っていきます。共に笑い、共に苦しみ、共に泣き、成長していく姿を見るのも本作の醍醐味の一つです。
ご都合主義などはもちろんありません。試練の連続です。

戦いはさらに激化していきます。人は吸血鬼を倒して常夜街に明かりを取り戻せるのか。主人公とルスヴンはどうなっていくのか。まだまだ謎です。

最後まで追い続けるのがもはや運命なのです。

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