概要
現在第一部 完
外伝Iも完結 (短編集の一部)
外伝 II,IIIを執筆中、その後に第二部の執筆を始めます。
人類が30世紀手前まで差し掛かろうとしていた頃、 突然の太陽活発期はソーラーフレアをばら撒き、太陽系に未曾有の混沌が訪れる。危機を察した人類は、地球がカタストロフィに包まれる前に総力を結集し巨大宇宙船を造り宇宙へと飛び出す。それから100年。生き残った4隻の船は丸焦げとなった地球を見限り、地球に類似した惑星を目指して太陽系を後にする。
3万年の時を経て巨大宇宙船オムニ・ジェネシスの船長コズモはコールドスリープから目覚め、船が新たな惑星系に到達していることを悟る。そして、船は孤立していた。生き残った人類は新天地を夢見て惑星ハルモニアを目指す。しかし、そこで待
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!SFヒューマンドラマの金字塔‼️
かつてSFが全盛期だった時代に王道だったスペースオペラ
この作品に、古の香りを嗅ぎつける方もあるだろう
スター○レック、ギャラ○ティカなどを懐かしく重ねる方もあるかもしれない
しかし、この作品はかの時代のチープな勧善懲悪の理など凌駕している
普遍的なヒューマンドラマがしっかりと描かれているからだ
説得力溢れるバックボーンを持った登場人物たちは血の通った人間そのもの
今日的な正義の定義、人種(異星人)差別、戦争などの厄介な諸問題にも真正面からぶつかり合う
だが、筆致はあくまで抑えられスマート、ここに作者の作家としての並々ならぬ力量を感じた
暑苦しさも堅苦しさもなく、サクサク読み進められ、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!壮大かつ緻密なスペースオペラに酔いしれる!
最新話まで拝読してのレビューです。
まさしく紹介文で書いたとおり、壮大な宇宙を舞台にしたSF作品です
SFと言えば設定からはじまって、とにかく難しいという固定観念は今すぐ捨ててください。
本作、緻密でありながら実に読みやすく、作者様ならではのこだわりが詰め込まれています。
恐らく本作を描く点において、非常に膨大な資料類、たとえばSFの著名小説や映画などに触れ、そこから得られた知識をアレンジされていると推察されます。
それらのミックスが本作でうまく融合され、文章となって表れています。
小難しいことを書いてしまいましたが、言えることはこれです。
とにかくSFは無理とか難しいとか言わず、読…続きを読む - ★★★ Excellent!!!圧巻のスペースオペラ! 宇宙の旅、科学技術、社会ドラマ、見所多数です
コールドスリープから主人公が目覚めるという展開で開幕する、王道スペースオペラです。
序盤からの畳み掛けるようなSF設定の数々が、圧巻の一言です。
新天地を求める宇宙の旅、画期的なエネルギー源の発見、未開の惑星でのファーストコンタクト、からの即戦闘。そして繰り出される無人戦闘機カオスファイターを始めとするメカの数々。
……構想何年なのでしょうね、いったい。
少なくとも私程度だと何年かかっても無理です。
それくらい、この作品の練り込まれた設定と描写力、作者様の深い知識に圧倒されました。
物語についてですが、ベースは種の生存を賭けた移民船の、未知の種族との戦いがベースなのですが。
その船は当然…続きを読む - ★★★ Excellent!!!宇宙を舞台にした本格SF! 熱い人間ドラマに心躍ります。
太陽の活動が突然活発になったことで地球に住めなくなった人類は巨大宇宙船で宇宙へ脱出を図った。
放浪の果て、宇宙船は地球によく似た惑星を発見する。
ついに移住先が見つかったかと思いきや、その惑星にはすでに住民がいた。
彼らは友好的とは言い難く、宇宙船に乗った人類は異星人との戦争へ突入する――
宇宙を舞台にした本格SFですが、魅力はなんといっても人間の描写。
一人一人に過去があり、行動の底に意志が宿り、彼らの織り成す人間模様が魅力的です。
一方で安住の地を求めて旅立った人類の、希望となりえるはずだった惑星への侵略戦争にもハラハラさせられます。
巨大宇宙船内で繰り広げられる政治的駆け引き、宗教…続きを読む - ★★★ Excellent!!!奇をてらわず、誤魔化しのないザ・SF。だが、その型に収まりきらない快作
エイリアンが地球にやって来て、大混乱の中、科学者やヒーローがエイリアンを撃退するのはよくある話。インデペンデンス・デイしかり、オール・ユー・ニード・イズ・キルしかり。この物語は逆で、科学力を背景に人類が他の惑星を侵略しようとする。
ただし、ヒーローが悪い異星人を倒す勧善懲悪の英雄譚ではない。気のいい人々がそれぞれの人生を歩む一方で、宇宙空間に浮く巨大宇宙船オムニ・ジェネシスの中で運命を共にしている。
船長、副船長、操縦士、ソナー技術士、格闘家、将軍、地区の代表者、暗殺組織、無人戦闘機パイロット、検事、記者、脳外科医、そして、異星人。
大戦前夜、巨大宇宙船オムニ・ジェネシスを舞台に様々な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!懐かしい人には懐かしい海外本格SFの雰囲気がある作品です
スケールにおいて、そして読み手の好奇心や童心をくすぐる演出において、
1960、70年代のSFのような作品だなあ。
と、私は思ってます。誉め言葉として。
私が久しく本格SFを読んでいないので、語る資格もないかも知れませんが、
SFってどんどんスケールが小さくなってる気がするんですよね。
現実がどんどん進化して、その知識を元にリアルな未来を想像し創造するのは良いのですが、それが過ぎるというか。
この作品は、「4000万人を乗せた超巨大な船」が、「3万年の時」を経て「他の惑星系」へと向かい、そして知的生命の存在する惑星でコンタクトを果たす。
細かな演出でミクロに縮んでしまった現代SFに対して…続きを読む