「現代 恋愛 青春」を含む小説

終業式の日。千仁（ちさと）は写真部の部室で、顧問の諸泉とOBの那智がとある計画について話し合っているのを聞いてしまう。それは、怪奇現象が起きているという噂の学寮に、写真部の合宿と…

何気ない日々、代わり映えのない風景、折り重なっただけの無意味な時間。 そこになにかを見出したような、そうでないような。 ちょっと面白かったり、切なかったり、ぎょっとしたことを思い…

　ラノベ作家を目指す高校二年生、米倉 透（とおる）には成績優秀スポーツ万能クールでちょっぴり口が厳しい幼馴染、 浅倉 凛（りん）がいる。 　俺は凛に絶賛片思い中だが幼馴染という…

　好意や勧誘を全てフり続けている、高専生の香月茉莉花は才色兼備と頭脳明晰に、損得勘定を併せ持った人間だった。物心ついたころから、得が見込めない話は合理的に全て断ってきてきた。 　…

この世には不思議なことがある。 しかしこの世には不思議なことの絶対的なルールもある。 それは起こった過去を変えてはいけない。事実をねじ曲げてはいけない。 それはこの世を全てを侮辱…

都内某所で売れない作家をしている桔梗　勲（キキョウ　イサオ）は、本業で週間文超に官能小説を執筆しているのだがそれでは食べていけずに深夜のコンビニバイトで生計を立てており、自身がネ…

二人で、一人で。 「認識」出来る僕と。 「霧散」させる彼女と。 手を取り合って、立ち向かわざるを得ない存在。 ――――怪奇譚を、ここに綴ろう。 ※なろうから移動してきました

新たな時代の訪れに沸く世間。まるで正月のような盛り上がりを横目に街を横切る青年・和成。就職面接の帰り道、彼は不思議な少女を目にする。彼女との出会いを機に、自分の欠けた部分が浮き彫…

星都中学校の三年三組の教室。その窓から遠野久志は約四ヶ月付き合っていた元カノである永倉喜美枝が落ちていくのを目撃した。 共感性が乏しく、飛び降り自殺した彼女の死を悲しいと思えな…

同題異話SR参加作品の短編集です。 毎月のお題を一話ずつの短編・掌編として書いていきます。 ジャンルはいろいろごった煮になる予定で、ゆえにこその“交々”です。 ただし、鷺丘市とい…

外の世界とは何故か隔てられている街、為縛（なしば）に住む高校生の月見里灼梨（やまなしやきり）は突如新任教師の登場を機に一つの殺人事件に巻き込まれる。しかし、それは単なる序章に過ぎ…

「付き合わないで欲しい」 　私はどうしてこんなことを恋愛相談しに来た友人に言ってしまったのだろう。 　好きだから？　違う。 　私はただ……あいつに都合のいい友人のままでいて欲しい…

　女子の言うことは何でも言いなりの「ぼっち」男子の司馬。だから千奈美ちゃんは気が気じゃありません。だって素直じゃないし潔癖だし、そのうえ男子抗体は「ゼロ」。 　普通の『ラブコメ』…

一般的な高校生たる友達いない系帰宅部の藤崎仁（ふじさき じん）は、ふと同じ時間が何度も繰り返されていることに気がついた。「タイムループだ！」と歓喜したのものの、繰り返しされるのは…

スクールカーストの最底辺にいて、いつまでも果てしなく続く不変で退屈な「終わらない日常」にうんざりとしながら生きていた主人公の“僕”は、ふとしたキッカケで高校2年の冬に他校の女子高…

室生犀星の犀星初期三作のひとつ、「性に目覚める頃」をもとに、舞台を現代、登場する少年犀星とその友人・表を17歳のバンドマンに置き換えた青春譚です。犀星作品の普遍的な魅力を強調して…

五月の金色休み中のこと。私は鬱屈とした心のまま、出来のいい弟子の家に手土産持参で乗り込んだ。 得られないもの得ていくもの。それはどちらが大きいかなんて、当事者にもわからないんだ。

東京から引っ越してきた晴男は、そこで幼馴染み三人組の、武、誠、風子に出会う。 親しくしているうちに、晴男には風子への恋心が芽生えるが、その恋が四人の仲を乱す事に思えると、素直な気…

　人口の4割が魔法使いとなっている現代社会。 　だがここに存在する「魔法」は夢や希望が詰まっているものでは無く、使えそうにないものばかりだった。 　そんな魔法の中でも群を抜いてお…

他県の私立高校を卒業した三月。故郷に戻った俺を待っていたのは、引きこもりのアナグマと化した幼なじみの姿だった。 俺は彼女――綾崎冬華を元に戻すべく、ラインでポエムをしたため、動…