「息」を含む小説

義母、旦那、義息、娘、犬、そして母親の私がいる平凡な一家があった。いつものように朝を起きて、家事をして、夜がきて眠る。そんな当たり前の日常がある時、旦那の一言から崩れてしまう。私…

　高校生・加納豊（かのうゆたか）は、天才マッサージ師を輩出する殿堂『加納整体院』の御曹司だ。 「お前は150年に1人の逸材だ！　整体院を継げ！」 　天才マッサージ師の祖父にそう言…

【不定期更新】【荒廃系本格濃密SF百合】【一見様大歓迎】 【↓キャラデザ、キービジュアル】 　https://twitter.com/fc_sow/status/12925697…

オムニバス異世界転移物語。 17歳の少年、コバヤシケンジは女神の「世界を救ってくれ」という依頼により、想像を絶する異世界へ次々と転移させられ、行く先々でこれまでの価値観を粉々に…

幼い頃、いじめられているところをいつも守ってくれていた、博多弁を話す名前も知らない男の子のように強くなりたくて、鍛えてムキムキになった俺――綾小路 雄太郎の通う学校に、ある日転校…

20XX年 海上自衛隊は、北海道で旧日本海軍の秘密造船所を発見した。 そこで、航空戦艦『蓮華』が発見され、政府は海上自衛隊の護衛艦にすることを決定する。 2年後 お隣の赤い国旗の…

九六二年前。人類を捕食する存在『鬼』が出現。対抗する術を持たない人類は息を潜め、ひっそりと暮らすようになった。 身寄りのない子どもがあふれている現在。少年もその一人だった。 少年…

『カクヨムでアドベントカレンダー2021』によせて書きました。がんばって完結させたいと思います。 なお、過去作のキャラクターを流用しています。 『禅士院雨息斎のゴーストバスター…

「ゴフッ、た、頼む。あれは……アレだけは燃やしてくれ……」　それだけを告げると、ハンフーン・エロボンの腕のなかでその若い騎士は息絶えた。「安心しな。そのブツは俺が引き受けてやる」…

静かな部屋を、無粋なノックがぶち壊す。 「はーい、お姉さまの入場」 受験勉強中だとか、年頃の弟の部屋だとか、そんなものは一切関係ないらしい。 そんな滅茶苦茶でお馬鹿な姉だが、俺は…

ある病院の一室。一人の老人が息を引き取ろうとしていた。親族が集まり、孫たちが呼びかけても意識が戻らない。 すると、突然病室に一人の老人が乱入してきた。手には割りばし、そして「赤い…

「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト応募作品

会社帰りの電車の中、同僚の真咲から告白を受ける。 「私、結婚するの」 だが、そんな彼女のことを僕は密かに想っていて―― 診断メーカーというウェブサイトで I love …

　現在執筆中の「パッチング・レコーズ」。舞台は、架空の町「美斗世市」。高校生になってこの町に引っ越してきた主人公の凪咲尋斗は、学校で不思議な能力を持つクラスメイトの少女、紬希恋白…

陸生と水生、二種類の人類がいる少し不思議な世界でのお話。 小学五年生の夏休み初日、久我山睦月は真珠色の尾びれを持つ少女乙音と出会う。 鬱屈とした日々を送っていた睦月は、それまで…

友人の髑髏と共に戦場を逃げ延びた敗残兵の男。砂漠で息絶える寸前の彼を救ったのは、一人の女だった。ショートショートを除き初めて書き上げた短篇幻想小説。1985年執筆。

ある時、大きな屋敷に一人のメイドがやってきました。 そのメイドは、息を荒々しく上げ、その服はボロボロでした。 屋敷の者たちは当然、急にやってきたそのメイドを心配しましたが、メイド…

「おじいちゃん、ここって何の部屋？」 「おれの仕事部屋だ」 私が興味を示したのに気を良くしてか、祖父は座椅子から立ち上がった。杖をついた足でゆっくりと私を追い越して、居間と仕事部…

息を引き取る間際の男の魂を救ったのは、幼い孫娘との不可思議な交感だった。同人誌の競作テーマ「あの頃に遭いたい」から着想した掌編。1994年執筆。