「現代ホラー」を含む小説

「零余子」は「むかご」と読みます。 両親を捨て、和菓子屋で働く青年「ムカゴ」。二年前の雨の日、赤ん坊を拾い「クコ」と名付けた。 ある日、二歳のクコがけたたましく嗤い出した。嗤…

　突然、私の目の前に現れた男は、脈絡もなく百の怪異を淡々と語り始めた。 　あるひとつは幽霊、あるひとつは人間の恐怖、あるひとつは不可解な答えのない怪談たち。 　正の字の印を記…

妖怪口裂け女の息子朔くんと人間の女の子町子ちゃんの遭遇する「何か」と「運命」の話です。

「神様になりたい」と言い出してから、十年後に「神様になった」幼馴染のお話です。

いつも通り仕事を終えて帰ってきた女性は、へその辺りが腫れていることに気付く。 一週間経っても治らないその腫れを治すために手術をすることになる。 そして、手術当日。 女性は、予想だ…

　数百年前、化け物の中の化け物と呼ばれ恐れられ続けて来た吸血鬼に我々人類は長きに渡り幾度となく挑み戦い続けたが、人類は吸血鬼にとうとう負けを認めてしまった。 　もう無理、めっちゃ…

一話完結型の短編、もといショートショート。あらゆるジャンルがごちゃ混ぜになっておりますのでご注意を。

とある寿司屋と常連客のお話

唇にできたぶよぶよ。その正体と、それを退治したお話です。

とある女性、由紀は事故物件に住んでいた。 だが、特に何かが起きることもなく普通に暮らしていた。 住み始めてから二週間ほどが経ったある日のこと。 枕元に突如として幽霊が現れて、由紀…

引っ越し先で見つけた、ガチガチに蓋を閉められた段ボール。 見ればわかるのに、『段ボールです。』だなんてご丁寧な張り紙がその箱には貼ってあった。 開けてみたが中には何も入って無い。…

テーマ:「孤独のための殺意」

ふと空を見た。バケモノがいた。 高校の屋上で、よくある青春の一コマを満喫しようとしていた俺の前に突然、姿を現した最強最悪の魔王。 俺はそいつに殺され、気づいたら異世界に転生し…

　七歳の頃、僕は田舎の祖母の家に預けられた。 　その町というよりは村という言葉が似合う場所で、僕は奇妙な経験をする。 　そして、二十年後、僕は戻ってきた。 　僕を待っている…

ある日突然夢か現実かの区別がつかなくなってしまった男の末路

人の気持ちに敏感な男について語る

短編のホラー作品。 居酒屋の店員と常連という微妙な関係に青年の人生は左右される…

　あの日、あの時、私が貴方を見つけた時。はじめて私の世界が色づいた。 　私は今生きている。そう、私は昴君が大好きで、昴君も私が大好きなはずだから……

『「逃避行」「逃避」がテーマの小説（新作書き下ろし限定）』によせて書きました。

行きつけのバーに来たとある男。 バーのマスターに、もうここに来るのは最後になる、と言ってきた。 なぜかと尋ねると、男はそのわけを話してくれたが、それは予想だにしないことで……