概要
生きることから逃げて、何が悪いんだ———。
七歳の頃、僕は田舎の祖母の家に預けられた。
その町というよりは村という言葉が似合う場所で、僕は奇妙な経験をする。
そして、二十年後、僕は戻ってきた。
僕を待っている人を求めて———。
その町というよりは村という言葉が似合う場所で、僕は奇妙な経験をする。
そして、二十年後、僕は戻ってきた。
僕を待っている人を求めて———。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!決して魅入られてはならぬもの
家庭の事情から田舎で生活することになった子供が、竹林で〝妙なもの〟に出会う物語。
現代日本を舞台にしたホラーです。
いろいろと複雑な生い立ちの少年が、田舎の『何か立ち入ってはいけない場所』に立ち入ってしまうお話。
この舞台設定や諸々の道具立てが、すでにして「まさに怪談!」という雰囲気を醸しているのが素敵なところ。
特に迷うようなところや難しいところなどもなく、すいすい読めちゃう作品はいいものです。物語やそれを支える設定の飲み込みやすさ。
主人公の抱えたもの、というか、独特の生い立ちが印象的です。
もうとにかくひどい家庭事情……それだけに、その後のおばあちゃんとの生活が明るく…続きを読む