「眩しい」を含む小説

【第１２回空色杯 ５００字以上の部 参加作品】 お題；『実は僕、人間じゃないんだ』 ・お題のセリフを作品の最初か最後に使うこと。

「それを受け取ってもらえたら、オジサンは最高に幸せなのだが？」 窓からは潮の匂いがしていた。 瀬戸は10歳も歳の離れた恋人を目の前に、緊張しているのを気づかれないように、そっと…

「魔王城には、そこに君臨する魔王サマの生き方が現れる。ワタクシは様々な魔王サマが安心して勇者共を倒せるお手伝いをしたいんですよ」 魔界のプロフェッショナルの一人、不動アクマはそ…

折り返し地点をとうに過ぎて、人生の大半を終えた。そんな季節に咲き始めた花を、いつのまにかトマ子は永遠に焼き付けておきたいと感じ始めている。 八歳年上の清子との散歩の時間はいつも…

少年探偵たちの通う学校には分校があった。ある日、分校生がひとり用事で本校に立ち寄った。分校生は初めてソフトボールも体験した。本校生に取り巻かれ、質問攻めにあううち、緊張から分校生…

野球を誰よりも愛する一人の少年、結都(ゆいと)。結都はある時、従兄弟である澪央(れお)とキャッチボールをする機会を得る。 眩しいほどの才能をもつ澪央を前に、結都はこよなく愛する野…

世界には人と獣人、有翼人が存在する。 ある時、鳥獣人の軍事利用を目論む犯罪者が「羽付き狩り」を始めた。 羽付き狩りの標的となった薄珂は、溺愛する有翼人の弟・立珂を連れて獣人の隠れ…

こちらは「短編賞創作フェス」参加作品です。 三つ目のお題は「秘密」ですことよ。 一つ目のお題は「スタート」です。 「最果てからの再スタート」 https://kakuyomu.…

みかげの兄、翔の遺体が見つかったと連絡が入った。 みかげと翔は実は従兄妹同士で、父親に虐待されていた翔をみかげの両親が引き取った。 翔は歳を追うごとに才能を開花させ、その陰を帯び…

平々凡々な私は今、眩しい光の下に立っていた。 ここから、すべてを変えられるのだと信じて。

将来への不安や葛藤を抱える少女達の物語。なんでもないけれど、眩しい。そんな煌めきを、あなたに。

中学生東新太郎には好きな人が居る。 初めて好きになった同級生西宮月夜。 まともな接点はないけれど密かに胸をドギマギさせ恋心を実らせていた。 そんなある日の十五夜。新太郎は憧れの西…

　ひどく暑い夏の日のことだった。 　放課後になっても君の姿が見当たらないので、私は嫌な予感がして学校中を捜して回った。でもどこにもいない。同級生や先生に聞いたりもしたけど、愛…

　少女漫画に憧れた少女は、いつの間にか主人公になっていて、クラスの中心で大恋愛を、ドラマティックに演じている。 　眩しい舞台上と暗い観客席。ステージの淵で二人の世界にラインが走…

――いつもと変わらないはずの今日は、崩れ落ちた天井と一緒に終わりを告げた。 地下室に閉じ込められていた少女、時雨は、突如天井から降ってきた姉の知り合い、東雲に助け出される。 当…

無役で部屋住みの青年武士『庄二郎』。参加を許された旅で起こった悲劇を背負い、単身で所領の地へと向かう。 出会う人々との心の交流を武器に、武士の常識を覆す奇想天外な思考で問題解決に…

「ごきげんよう！　レヴィーア・フローディアよ！」 　鏡の前で令嬢っぽい仕草を研究する私は、トラックにはねられた記憶とかないけど、気がついたらプレイしていた乙女ゲームの世界にいた…

有栖川奏は、学校をサボって自室のベッドで寝ていた。 すると突然、光に包まれる。 眩しい光がおさまるとクラスの同級生たちが居た。 そして自分たちのいる場所、目の前にいる者たち…

　両手に収まるぐらいの友達、そこそこの成績、まあまあ充実した部活。それなりの青春を謳歌していた俺は、コンビニから帰る途中の夜道で、不気味な化け物と出会ってしまう。 　襲われる寸前…

何年。 何十年。 時が過ぎても。 僕の胸に焼き付いた。 君の横顔は。 変わることは。 無いのです。 ※※※※※※※※※※※※※※※ 二部作です。 次作の。 「貴方を文…