「煙草」を含む小説

　僕のクラスメイトである『常盤藍』は、物静かで聡明な、誰もが認める優等生だ。 　けれども、僕だけは知っている。 　彼女が部室でこっそりと、煙草休憩をしていることを……！ ※…

祖母が亡くなり、遺品の整理のため祖母宅を訪れた良明。祖母の記憶をたどりながら、やがてその悲しみの一端に触れるーー。

拙作『煙草の灰が落ちて 僕はキミに恋をする』の後日談になります。 本編で語られなかった聡美とおっさんのその後の１コマを描きました。 FFの秋乃兎月さんの『恋は、あけぼの』との…

夏の暑さに負けて寝込んだ先輩の見舞いに行って聞いた話。

深夜に先輩から呼び出されて向かった宅飲み。夏の夜に飛び出して向かった先輩の家にいたのは初対面の後輩。先輩は一緒に買い出しに行けって言うけど……？ この作品は以下の自主企画に参加…

下記の二つの自主企画に寄稿。 -------------------------------- 柴田恭太朗さんの三題噺♯72 お題：「単位」「父親」「額」 この三つのキーワードを…

古い車 青い煙草 借り物の使い込んだボストンバッグ サムシングフォーには未来が足りない

──煙草を吸うカッコいい先輩と僕。

大学時代に居なくなった先輩の話をする後輩。

江戸の外れにして東海道の入口 品川。 そんな、風光明媚にはちと足りず 朱引きからも二、三歩転げだした辺鄙な岡場所で 今日も今日とてぼんやりと煙草をふかす男が一人。 その名は、…

【お知らせ】 こちら、七夕を意識した作品となっております。 【注意】 作中の漢字表記について。 新字体パートと旧字体パートに分かれています。 中国語（台湾）で使われている、画…

中学三年生のミホは、夏休み明け初日の学校帰りに河川敷に寄る。 そこで出会ったのは煙草を吸う七歳上のお姉さんだった。

複雑な兄妹関係。薄く、浅く、気の向いたときに、電話をかけたり、手紙を書いたり、時に、横浜と鹿児島、横浜と福岡、大阪と鹿児島、そんな距離を保ちつつも、切れなかった絆。ここになって、…

20××年9月5日。アゼルバイジャン紛争地帯某所。 「アルファチームは正体不明の敵と交戦中。ブラボーチームからは連絡が完全に途絶えました」 戦火によって廃村となった地域を丸ごと要…

某国の特殊部隊の男。日本の武器商人の娘。生まれた場所も言語も違う二人が居合わせて遭遇した「あの日の出来事」。 舞台は日本へと移り、事実の上に嘘が積もり、姿形が変わっていく。果たし…

続きものでない小説を沢山置いてある場所です。 【帰路】 遊びに行った帰り道、二人で一駅ぶんだけ歩いて帰るお話 【日常】 芸術家と塵〈ゴミ〉のお話 【ナイフ】 ちっぽけな過ち…

何でもない一言が気になるお話。

私が選ばなかった彼は、他の誰かを選んだらしい。 氷菓を齧りながら、煙草臭い電車に揺られて田舎へ帰る。 幼馴染の葬式に行くのである。

ある恋の始まりから終わりまで。