「のじゃろり 祠」を含む小説

ある日、試しの祠の台座に突き刺さる聖剣が何者かによって引き抜かれて持ち去られていた。 勇者しか抜けない聖剣が引き抜かれていたことから犯人が勇者であることは間違いない。 だが、なぜ…

東京・大塚に引っ越してきた主人公・志士子は、街の祠に参拝中、光と共に現れた自称「大塚の神」テンソと出会う。彼女は人々の信仰心を失い、神の地位を奪われたと語る。その地位を奪ったのは…

時読みの巫女としての血を引く鬼、三途川三月(さんずがわみつき)は、１８の年に必ず死ぬという一族の運命に抗うため、1000年の歴史を持つ自らの「血」を断ち切るために、『雛代の社』…

　ーー夢を見た。夏休みが崩れていく夢を。夢で聞いた「私を探して」という声が頭に残っている。私、夢乃風華を求めているのは誰なのだろう。不思議な地図に描かれた森を探す天宮琉星なのか。…

21XX年、ウィステリア。 ブルームスブルク王国には惑星の力が秘められていると言われている巫女の首飾りがあった。 しかし、今までに外したことのない魔女の予言の言葉で近未来に恐ろし…

ささやかな願いなのです けれど、大切な願いなのです わたしの、初めての願いなのです ただ、このひとと共に居たいのです……―― 地方に未だ強い迷信が残る山村・瀬皓。 その有する土…

【一言】一時間後に死ぬヒロインを助けに行く物語。 【百文字】縁結びの祠で主人公が恋愛成就の祈願をしていると、現れた神様から『一時間後に彼女は死ぬ』と告げられる。しかも未来を変え…

探偵小説マニアで、作家を目指しているフリーライターの山本ひろ子は、元勤めていた編集部の依頼で、街はずれの温泉を訪れた。そこで、ミステリーマニアの女将と話をしているうちにいろいろな…

因習島の秘密を求め、探偵と“キミ”は洞窟の奥にやってきた。 KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～ 三回目お題「箱」参加作品。

高校一年生の赤園まりんとクラスメイトの細谷健吾。この二人、両想いのようで両想いではない。それは何故か……二人だけの恋愛関係だった筈が思いがけない人が加わりまさかの三角関係へと発展…

祖父の遺品整理中、物置から禍々しい箱を発見。既に開けられた形跡のあるその箱の中身は何なのか——

　中学二年生の万夏《マナツ》と秋乃《アキノ》は双子の兄妹。 　二人には６年前に行方不明になった姉・来々美《ココミ》がいた。 　ある日、来々美に似た人物の目撃情報を得た秋乃は真相を…

世界を旅する冒険者になるという夢に破れて故郷の田舎に帰ってきた低レベルテイマーであるナギ・アラルは、ある日近所の祠で小さな仔ドラゴンを拾う。 いや、ドラゴンだと思ったんだけど思っ…

子供の頃の特別なんて、どうせいつかはなんでもないことになってしまうだろう。 大冒険も親友との思い出も、いつかは忘れてしまうに決まってる。 どれだけ衝撃的にも思える出来事は、大人に…

小笠原諸島に浮かぶ風光明媚なサンゴ礁の島「大戸島」。その観光課で働く三島笑子は、祖母の須磨子とともに暮らしている。同僚の蛭子修二は笑子の幼なじみで、昔から密かに笑子のことが好きだ…

四九の山中の朽ちた神社。 六六六の古びた祠。 六六六六の監視カメラ。 無限に湧き出る言い伝えと噂話。 そして何故か絶え間なく押し寄せる、訳ありの人々。 I県Y村とは、そんな…

『幻の背』の久我の上司、瀬尾の学生時代に出会った人生を変えた殺人事件。 瀬尾の通う高校には「龍神祭り」と呼ばれる神秘的な学祭があった。 だが、本当に祀られているのは龍神なのか？訳…

その「公園」に足を運んだ者は、何物かに取り憑かれる…… ホラー小説作家である私は、複数の知人から聞いた怪談話に共通して登場する「公園」に興味を惹かれて、調査を始めるのだった。

　私立華藏學園は戦前の豪商、華藏鬼三郎が創立した、伝統と格式、創造性と進歩性を尊ぶ名門校である。 　高等部二年、真里愛斗は理事長の孫娘にして生徒会長を務めるカリスマ、華藏月子に…

しゅるりしゅるりと束なる穢れ。 東北地方の山奥に佇む忌み地、奥森。 八峰の外輪山が、まるで溢れ出る穢れを防ぐかのように忌み地を囲う。 溢れる穢れは互いに絡み合い、濃度を増す。 穢…