「小説らしい小説」を含む小説

結婚が早かったわたしに友人が新しい恋人の話をした。 その輝き、嬉しそうな表情、惚気、わたしが感じる少しの嫉妬。 特に夫と上手くいっていない訳でもなく、愛していない訳でもない。 …

ラーメンさたけの店長佐竹は、まさに昭和の頑固親父そのもので口調は江戸っ子みたいである。 自分に都合が悪い客が来るとキレ散らかして客を威嚇するのである。 今日も今日とてgoogle…

文学フリマ東京36（2023年5月21日）で販売する恋と毒をテーマにしたアンソロジー『恋毒スーサイド』（サークル名：ドロップス書房）に収録予定の短編の試し読みです。 作品の詳し…

何も知らないままスパイ容疑をかけられ 誰も何も教えてくれないまま牢獄された 意識を失う寸前に誰かが涙を流してくれた 死んだはずのクロエは目が覚めたら10歳の自分に戻っていた …

社畜の村野玲奈（むらの　れな）は23歳で過労死をした。 第二の人生を女神代行に誘われ異世界に転移する。 スキルは剣豪、大魔導士を提案されるが、転移してみないと役に立つのか分からな…

大学3年生の主人公、志穏(しおん)。志穏は失恋した時どうしてかいつもあいつのことを思い出していた。別にいい恋をしたわけじゃないし、実った訳でもないのに。早くあいつのことなんか忘れ…

オンラインRPG、『ロードシーカー』をプレイする〈神官戦士〉『トラッド』はある日、あまり仲の良くない知り合い〈魔法戦士〉『フェレス』、その日が初オンラインだという初心者、　〈司祭…

「来てしまったわね」 「やってしまったな巴」 「遊都やっぱり考え直さない？　メタ小説なんて究極に寒いものを出してしまってもいいの」 「大丈夫本当に寒いのは著者が出てきてからだ、そ…

集落の因習で餅を運ぶ話です。 「エッチな小説を読ませてもらいま賞」応募作品。

俺はあるとき『7』をテーマに物語を書いていた。 後ろから覗いた妻は「私が書いたげる」と自分の作品を見せてきた。 「時代遅れだ」と言った俺と、「こっちがいい」という妻。 小説投稿サ…

共にカクヨムユーザーとして活動している、双子の兄弟。 しかし書籍化経験のある兄は、書籍化経験の無い弟を見下し虐げていた。 そしてついに怒りが頂点に達した弟は、兄を殺すことを決意…

　『大禍刻――オオマガドキ――』それは突如として世界を崩壊させた終焉の災害。神の怒りなのか、それとも人成らざる〝魔〟の仕業なのか理由は判明していないが、とにかく世界は終わりを告げ…

もし豊臣家が幕府を開いていたら？ もし日本がハワイ王国から真珠湾を租借していたら？ もしアメリカが日本人によって開拓されていたら？ そんな歴史のＩＦ―もしもから始まる、掌編小説作…

ひとりの少女がとある恋から想像を広げる心臓。 〝こころ〟という代名詞を使わずにこの胸の真ん中の高鳴りを表現したいと願う物語。 KAC2023、5回目のお題「筋肉」

見事になった肉体と、その後の悲劇。

思い出たっぷりの大事なぬいぐるみ、ルールー。大きくなってもルールーを手放そうとしない私に、姉は汚い言葉を吐いた。思い出を振り返りながら姉を想う、2000字小説。

　18世紀から19世紀になろうとする頃、欧州のどこかで、奇病が話題になった。 「人が牛」になる。 　だが、ヒトは地球上に誕生したとされる数十万年前から今まで、ホモ・サピエンスの…