「見て」を含む小説

世界は、宇宙は、静かに終わりつつある。 人々は死ぬことさえないまま、安らかに眠って目覚めなくなり、いつの間にか塵に還っている。 そんな世界の隅の隅、ただ一つ残った観測所。 たった…

「鳥の飛ばない天地の挟間」 藤堂が海を見ていたのは、二月二十日。――― 藤沢紀志と篠原守、高校生の二人は実習授業で海へと来ていた。 その砂浜に、戦車が現れる。 いつの間にか、…

時は26世紀 "統合大戦"終結から16年後 かつてアメリカ西海岸と呼ばれた場所で とある過去を抱える少年ハイドは、母と静かに暮らしていた だがある日、ハイドの住む町は謎の部隊アー…

大人気作家集団ミセス・マッチョスに憧れし新米作家、ミス・グラマース。そのうちの二人、レニーとアリアは憧れのあまり筆を進めることができず……？ ほとんどの作家さんなら皆知っているで…

◆さだまさしさんは映画もお好きなようです。 諸事情により映画での大借金はもうネタにして笑い飛ばしてしまおうという気概とお客様にも借金ぐらいで首をくくるなといったメッセージを感じま…

平凡な日常。灰色の人生。口に出すだけで願いが叶う魔法があればいいのに。子どものように夢を見ていた。 ある日、底冷たい街で占い師の見た目をした能力者と出会い、言霊の力を手に入れる。…

　小野塚様の自主企画、「御彼岸Halloween怪談会」に参加させていただいた話です。 　幼い頃に祖母から聞いた話から……という体の怪談です。お楽しみいただければ幸いです。

　もっとぶ厚い本はないか？せめて、あと一冊・・・。そう思って探すが本棚にも床にも厚い本はない。ここはヒンヤリしている。こんな所で夜を過すとなればコンクリートで冷える。一刻も早くこ…

　宮原 桃は中学2年生。 　ある日の授業中、体が光ったかと思うと突然異世界へ転移した。 　転移先は魔法学校。なんと彼らは召喚術の授業中、誤って異世界の人間を呼び寄せてしまったの…

京都というと、歴史ある寺社仏閣や古い街並みが注目されがちだが、実際に生活している身からすると別の魅力が見えてくる。 他の都道府県にはあまり見られない個性ある銭湯の数々。節分のお祭…

　甘粕亜紀は、防犯課少年班に所属する婦警である。 　奉職して２年が過ぎ、所轄警察署に配属されて初めて担当した事件の苦い思い出。 　ネットワークのなりすまし、罵詈雑言の嵐、増殖…

創作活動で思いついたことを適当に書いてます。公募中心に切り替えて以降、更新はパッタリ止まってますが僕は元気です！（違） ※★※　２０２３年１０月３１日１３時３４分以降の注意点　…

大切な誰かと紅葉の道を歩いている、ただそれだけの記憶。「私」には、そんな前世の記憶があった。 ある日、記憶の景色に似ている場所へ紅葉を見に行くと、同じ記憶を持った人と出会って――

忘年会の後、訪れた路地裏の店。それは以前一度だけ訪れた店。そこのマスターは僕を見て、誰か他の客と重ね合わせているような表情をし、ずっと気になっていたのだ…… クロノヒョウ様の自…

ケプラー４４２ｂは、２１世紀に発見された、液体の水が存在しうると見られる惑星である。９００年後の未来、２人の宇宙飛行士が惑星開発のために派遣されて―、そしてＴＡＮＫＡを詠む。 …

「ねえ、もっちん、どう？　変じゃない？」というあーちゃんに、私は「うん、かわいいよ」としか言い返せなかった。 泣き出したあーちゃんの腕をつかんで、冷たい教室を飛び出した。「海が見…

文化祭のライブで公開告白を計画していたあたしは、ライブ一時間前に告白予定の片想いの幼馴染から彼女の紹介をされていた。 ※『第七回こむら川小説大賞』テーマ「光」に寄せて書きました。

【第5回カクヨムWeb小説短編賞・最終選考対象作品】 －短編（読了時間 約２分）－　 有名な画家の新作は、あいちゃんから見て“不思議な絵” 　美術部のあいちゃんは、ある日…

日々思ったことや感じたことに端を発する言葉の連なりを詩として、集めました

「沢山の人を笑顔にしたい」コメディアンになる夢を抱いて上京した、一人の青年の話。 東京の人口の45％は地方から上京した人だそうです。 結構多い？思ったより少ない？ 私は思った…