「「――うん」」を含む小説

　いつもは男子としか話さない硬派な田上くんは、あたしのスマホのロック画面を見て、不意に微笑んだ。 「中島、猫飼ってんの？」 「う、うん」 「俺んちでも昔、そういう長毛の黒猫飼って…

　 　登場人物紹介 　月元由香里――本作の主人公。高校生。とにかく不運。 　糞精――由香里が助けた（？）犬の糞が人型の精霊と化した存在。一本糞だったため、まっすぐ純粋…

夏休み、大量の漫画を購入し、炎天下の中倒れそうだった天理誠人。 そんな時、後ろから声をかけられた。 振り返った先にいたのは、見知らぬ女の子らしい女の子。 「――――あれ、天理君？…

　特殊な力を持つ石、『輝石』を扱える資質を持つ『輝石使い』と呼ばれる人間を集めた学園・『アカデミー』。 　そのアカデミーに七瀬幸太郎という少年は入学したが、彼は入学式に遅刻した…

これはごく普通の高校生…だったはずの仲良し3人組 西山 堤 畠山の物語である。

「必ずふたりで、穏やかに暮らせる場所までたどり着くんだ」 両親の悪ふざけで名付けられた兄妹、「ウンチ」と「チンコ」。家庭では凄絶な虐待に、学校ではいじめに苦しみながらも懸命に生…

あるいは一生縁のないモノだと思っていたけれど、幸福なことに手に入れてしまったので書く。 数々のエピソードに彩られたコーヒー豆……コピ・ルアクについてのお話。

そのベンチに座るとバラバラになって死んじゃうんだって。 何も知らずに座ってしまった僕。 もしかしたら、あなたが普段使っている駅にも【呪いのベンチ】があるかもしれませんね。

台本用

〈今度は口に出さないようにしながら、運転席で耳をそばだてていたあのすこし掠れた歌声に、ぼくと祖母の秘密の遠出に、想いを馳せる。〉 小雪の舞う季節、今は亡き祖母の頼まれて、ぼくは隣…

諸事情により、更新が遅くなってます。 サクラと仲間がおりなす、ハートフル異世界領地経営開拓ストーリー！ はーい、私の名前はサクラ、オオイズミサクラだよー！ばんざいばんざーい、…

実家から送られてきた段ボールを開けて、北海道知子（きたみ・みちこ）は「うん」と一つ頷いた。丁度食べごろになるだろうし。山を歩こう。

作者のつまらない？いや、よく分からん日常を書いていきます。 まぁ、私的にはただのネタ帳って感じですね いつもある周りのネタを集めるーみたいな？ うん、たぶんそんなもの。 なんのス…

「異世界転生もの」なんて物語があるらしい。 一般人が事故で死んだり通り魔に殺されたりして、ファンタジーな世界に勇者やらスライムやら悪役令嬢として生まれ変わって、波瀾万丈なセカン…

たった一人の友人を亡くした西野夕陽の目の前に、その亡くなったはずの友人、東山太陽が幽霊となって姿を現した。 ーーー夜は寒い。人工の発光体ばかりが辺りに散っていて、俺が焦がれ…

「この恋に終わりは存在するの？」 ～あらすじ～ 親に「不要だ」と言われて家を飛び出した主人公、宮村怜央（みやむられお） 怜央は家を飛び出して、気の強そうなお姉さんゴホン··…

　性格が悪い自覚はあった。だからこそ努めて人に優しく、波風立てずに生きてきたのに！ 　いつも心に罵詈雑言、優しい人間に憧れつつ地味に派遣事務として働いていた主人公は、優しく気の弱…

伯父に聞いていた『路上飲み会』に参加するために僕は吉祥寺を目指す。残念ながら、もう開催されていなかった。期待は裏切られたけど、そこには出会いが待っていた。 うん十年前に開催され…