「走るな」を含む小説

今年もＫＡＣが始まりましたね。今年は完走できなさそうですが、できるだけ書いてみます。 一回目のお題は『二刀流』！ 実は気を抜くとすぐギャグに走る作者です。よろしくおねがいします。

くたびれたサラリーマン達は、今日もひとときの安らぎと癒しを求めて 夜の街を彷徨い歩く。 よせばいいのに今夜も飲む。はしごして飲む。 さらに陽気になったり、愚痴をこぼしまくった…

とある田舎を走る小さな鉄道。この鉄道にはちょっと不思議なことがあるらしい。 数駅だけを結んでいる鉄道のため保有車両は１両編成が2本のみなのだが……そのうち1両の車両は乗る人によっ…

全てのものは、〈意志〉によってその在り方を定義されている世界。 ある特別な少女の顕現は、文字通りに世界を変えた。それまで支配されるだけだった弱者が強者に立ち上がり、世界は戦乱へ…

　魔王討伐時に世界に降り注いだ『黒い雨』。 　それは魔王が全世界に向けて放った『呪い』であった。 　魔力量と『恩恵（スキル）』が人間の価値を決める世界で、ローランは魔力もなく…

墨田の中洲に天樹が降りて二五年。 上野の駅に降り立った仙台青葉の伊達娘・早坂あかりは、史上最年少の特級異星言語翻訳師である。彼女は自分だけにできる仕事を求め、宇宙人出島の帝都東…

大学入学とともに上京した矢先、コロナ禍でほぼ休校。 友人も彼氏もできず、バイトも空白状態。憧れていた大学生活とは百八十度違う状況に置かれて一年半。身も心もすり減りホームシックにか…

　雪の果てを迎える季節であったが、日本海沿岸を走る列車には変わらず過酷な雪が降り注いでいた。親不知駅で運行停止となった列車には男と女の二人が残されることになった。お互いに名前さえ…

　今回のツーリングはまず祖谷温泉から四国カルストを巡り夕焼け小焼けラインを走る話と、山陰ツーリングの二本立てです。誰と出会い、何が起こるかお楽しみに。

　湖のある草原で暮らす芦毛のケンタウロスたち。その中で唯一、生まれつき白い毛をしていた少女のケンタウロス・エクラは、体の弱さを懸念されて、一度も走ったことがなかった。 　しかし、…

「楽しむ」ってどういう事だろう？ 山で生き、マタギの魂を引き継いだ少年ケンタと、オリンピックを目指して走る少女ナツとの地上での出逢い。 あの事故は神様が与えてくれたプレゼントだっ…

　人形師である少女シーラが呪いの人形で勇者たちに復讐する話です。 　自分を忌避してきた村人を犠牲にして友人の仇のため呪いの人形を作ります。 　勇者たちの爪や髪を入れた人形は、…

「今度こそ――思いっきり走り回る！！」 　生まれつき足が不自由だった男は、ある日、異世界に転生した。 　子爵家の長男ウィニングとして生まれ変わった男は、前世では叶えられなかった…

C1、通称『首都高速都心環状線』の走りやである高橋 徹は事故で、愛車のチューンドカーであったZ32を失ってしまう。廃車になったZ32を前に、走り屋を卒業することを決めた高橋。しか…

――――舞台は西暦２１２０年。 日本のある出来事により、世界中に衝撃が走る。その出来事は、AI技術のこれ以上の発展を禁止とする原因となり、全世界は生物学に重点を置くようになる。そ…

　ある女の子との出逢いで運命が変わった女の子の恋愛と友情と日常と競馬のお話 女子高に通う全く競馬も知らず興味のなかった腐女子気質な高校2年生のヒロイン。 ローカルタレントをし…

別状、あり　　　　　　　　　　　　　　　　　　　尾花松五作 二〇一五年七月十五日。東京―鳥取間を走るワイナリー・ツアーバスが山梨県勝沼付近の中央高速道路から防音壁を突き破って転…

大学生の『ぼく』は人付き合いが苦手だ。知り合いはいても友達はいない。成り行きから合コンに参加することになったが、ろくに言葉を発することさえできない自分に、失望する結果となった。 …

その青年は、スナイパーライフルを片手に提げ、今宵も月を背にして笑う―― 夜の住人たる彼は、人呼んで「望月(もちづき)の死神」。助手の知立類(ちりゅう るい)と共に、殺し屋ならぬ逃…

長峰雪海。十六歳。女子高生。家族はいない。 そんな私が冬の朝に見つけたのは、無限の海を走る不思議な列車と、一人のクラスメイトの女の子だった。