緻密な逃走劇の裏には、静かな日常と信頼があった。望月と知立のやりとりがテンポよく、まるで刑事ドラマのバディシーンのよう。ギターケースにライフルを収め、表の顔は「Yellow Iris」のマスター。裏の顔は逃がし屋――。二重生活の息苦しさと、相棒との何気ないやりとりに宿る安堵感が好対照で、作品全体の深みを増しています。プロフェッショナルであろうとする男の、ちょっと不器用で真っ直ぐな人間臭さに惹かれました。