「頼りない」を含む小説

　現在認識されている世界は、実は全体の三割にも満たないという。人類未到のまだ見ぬ世界を探して、人々は冒険者となり大海原へ冒険に出ていく。 　しかし彼らの旅路は、海に棲む恐ろしい海…

　私、村瀬　星歌。頼りないけれど娘思いの優しいお父さんと二人暮らし。 そんなお父さんが大好きだけどファザコンだと思われたくないから、距離を取っている元気いっぱいのごく普通の…

　スマホから、通話とメッセージ機能が削除された。 　なぜなら世界中の人間が、『テレパシー』という特別な力を得たからだ。 　頭の中で思い浮かべただけで、相手に届き、意思疎通ができ…

神によって滅ぼされた２度の文明。そして迎えた３度目の世界。荒れ果てた大地の中で身を寄せ合って暮らす人々、魔物たちが跋扈するその世界で頼りになるのは遺跡から発掘されるロストテクノロ…

きっとわたしが何かしたのだろう。 あるいはなにかしなかったのだろう。 だからどこまでも住め。どちらにでも赴け。 わたしはここにいる。

神がまだ、預言者を通じて人の王を定めていた時代のお話。 リシェマの王女であるシャヤは、 幼い頃から宝物庫に入り浸る無類の宝飾品好きとして育つ。 しかし十歳の時に前王とその息子によ…

平安時代初期、ふたりの男がその後の世を支える原動力となってゆく、史実に基づいた本格的歴史小説 《前編》桓武天皇亡きあと、藤原四家の覇権争いの中、若き北家の良房が頼りにできるのは、…

　「ここから、逃げ出さなきゃ！！」 『影歩み』 　現世に恨みを持ち生きてることが馬鹿らしくなったものが、ある特定の駅に早朝0時に着く電車を降りて改札に向かう所で月と電灯の明か…

英会話力、ほぼゼロ。4か国語会話本と英和・和英辞書、ガイドブック１冊を頼りのバックパック一人旅 バンフ在住の日本人 　　　ヒロ・・・・・・バンフで最初に出逢った日本人男子。彼と…

「使える物は悪魔だって使うよ。……ただし、人間的な範囲でね」 　人に多種多様な契約を持ち掛け、その代価として人間の魂を奪いとる存在。通称『悪魔』による事件が多発するようになった…

「良かったわね～、テルちゃん！　もうすぐあなたも鷺宮学園の一員よー！」 　マ、……いや、母さんからの何気ない一言で、俺、桜井　輝人は衝撃の事実を思い出した。俺が前世知識でいう所の…

　自殺した姉マシロの遺書を頼りに、ヒマリは文芸部を訪れる。自殺前に姉が書いたとされる小説『屋上の恋を乗り越えて』には、次のような言葉があった。 「どうか貴方の方から屋上に来てくれ…

吸血鬼や精霊といった存在が実在する大陸。十六歳にして魔術を究めたと自負する女性アルナは、師匠のアルビスタ公から宮廷魔術師としての出仕を勧められる。それは学問しかしなかったアルナの…

名前に迫力ありすぎなふたり。 仲は最悪！？と、誰しもが思っている。 しかし、ふたりにはとんでもないひみつが…！！ 「賢いヒロイン」参加作品です。二作品同時進行なので、至…

記憶を失った少年が目覚めたのは無機質な迷宮。 不気味な影や理不尽な魔物に遭遇しながら、自身が何者であるのかも分からず、様々な選択肢を選んで前へと進んでいく。 目覚める度に失わ…

何時もどおりドレッサーに向かった私は気づく。私が分離していることに。 存在の主導権をあっという間に握られた私は世界に曖昧なまま放り出され。 仕方がないから学校に『あたし』の様子を…

☆最終話を手違いでデータごと消してしまい、書き直しました。内容はおおむね変わってないと思うのですが、記憶を頼りに書いたため多少の違いが発生しています。 ササラは辺境の村の魔獣牧…

降り立った途端に、異変に気付く。本来の姿を失いながら、Ｘは夜の町を駆ける。 そう、それは「罪人」を可視化する異界で――。 『異界』。ここではないいずこか、無数に存在し得るといわ…

幼い頃に癒枕寺神社(ゆまでらじんじゃ)の僧侶、業華に眠りの巫女として迎えられた夢穂は、ある朝目覚めて隣で寝ている妖狐にびっくり！ 突然できた空間の亀裂からやって来たという影雪に戸…

KAC20237　最終回お題「いいわけ」　投稿作品です。 短編ですのであらすじはありません。 ７７７文字の本編で出てくる「いいわけ」の他、７７文字の隠し文章では「いいわけ〇」も…