概要
門閥と血統の国家に出仕してしまった平民魔術師 今日も国家の難題に奔走!
吸血鬼や精霊といった存在が実在する大陸。十六歳にして魔術を究めたと自負する女性アルナは、師匠のアルビスタ公から宮廷魔術師としての出仕を勧められる。それは学問しかしなかったアルナの、人として欠けた面の多さを心配したアルビスタ公の老婆心によるもの。アルナは自分を主席ではなく次席として迎えるというパレット王国を試すため出仕するが、そこは門閥優先の社会で、平民のアルナは絶望する。だが主席魔術師は頼りない貴族のボンボンで、国家の問題の数々はアルナに丸投げされてしまう。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ヒロイン(主人公)と魔術が魅力的な異世界ファンタジー
舞台はいわゆる「中世ファンタジー」な世界。
天才的な宮廷魔術師であるヒロイン(女性主人公)が、国や人々が抱える問題や悩みを、閃きと魔術で解決してゆく物語です。
彼女が様々な難題を次々と解決してゆく姿は、まさしく「賢いヒロイン」の名に相応しいといえるでしょう。
この作品の魅力は、なんといっても主人公と世界観ですね。
主人公は少々性格に難があるタイプなのですが、それによる不快感よりも痛快さの方が数倍上回っているため、彼女の言動や行動一つ一つが次第に魅力的に感じるようになります。むしろ、欠点があるからこそ、後半からの展開がとても「熱い」です。鳥肌ものでございます。
また、魔術を使う際の詠唱の格好…続きを読む