概要
世を照らし、民を救え。
神がまだ、預言者を通じて人の王を定めていた時代のお話。
リシェマの王女であるシャヤは、
幼い頃から宝物庫に入り浸る無類の宝飾品好きとして育つ。
しかし十歳の時に前王とその息子による王座転覆を狙う内乱が勃発し、シャヤは一人、宝石商エハブを頼り隣国サマティラへと脱出する。
生き延びるために名をサエルと変え、男として生きることを選んだ。
それから六年、
持ち前の審美眼と洞察力で店に舞い込む石の鑑定だけでなく
事件までも解決する日々を続けている。
今日もまた、サエルを頼る誰かが店の戸を叩く――。
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5万3000字ほどの作品です。
リシェマの王女であるシャヤは、
幼い頃から宝物庫に入り浸る無類の宝飾品好きとして育つ。
しかし十歳の時に前王とその息子による王座転覆を狙う内乱が勃発し、シャヤは一人、宝石商エハブを頼り隣国サマティラへと脱出する。
生き延びるために名をサエルと変え、男として生きることを選んだ。
それから六年、
持ち前の審美眼と洞察力で店に舞い込む石の鑑定だけでなく
事件までも解決する日々を続けている。
今日もまた、サエルを頼る誰かが店の戸を叩く――。
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5万3000字ほどの作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!古代イスラエル的世界観の表現が素晴らしい
旧約聖書やイスラエル王国のような世界になりたっている作品ですが、その世界観の描写が素晴らしく統一感があり美しいです。
よく見る西洋的ファンタジーや和風ファンタジー、中華ファンタジーとは全く違う空気感で物語が展開されるので、慣れるまでは取っつきにくさも感じましたが、自分が読むのに慣れてくるとその新しい感覚が癖になっていきました。
ストーリー構成とキャラクターの配置も精緻で、読み進めるほどにのめり込める作品だと思います。
砂漠、神と人の関係、宝石と散りばめられた描写が作品のテーマとキャラクターをよく支えていて、完成度をとても高めています。
作者が古代イスラエル世界について豊富な知識を持ち、…続きを読む