概要
後ろから人の影と足音だけが近づいてくる。
「ここから、逃げ出さなきゃ!!」
『影歩み』
現世に恨みを持ち生きてることが馬鹿らしくなったものが、ある特定の駅に早朝0時に着く電車を降りて改札に向かう所で月と電灯の明かりで生まれた影に飲み込まれ別の時空に迷い込んでしまうオカルトである。
その世界は、自分が死んだことを自覚していない無邪気な霊魂たちの楽園で、迷い込んだ哀れな迷い人の身体を踏みつけ奪い取る無邪気な亡者たちの住まう世界。
鳥居や社や祠を目指し這い蹲ってでも命を諦めぬ者には希望が見え隠れする。
哀れな迷い人に試練を与え無邪気な亡霊を拘束させる役目を背負った番人たちが存在する。
番人の試練では白骨死体や罰をおかした死者のゾンビの生け捕りなど、悍ましい亡者たちを欺き指定された宝を納めるように言われる。
そし
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