概要
魂は、処理済みです。 この世界では、死者は二度死ぬ。
死んだはずの人間が、
何事もなかったように名古屋の街を歩いていた。
※カクヨムコン11 中間選考通過作品
冥府省送魂部・名古屋支部で働く
黄泉送りのメイは、
死者を彼岸へ送る“仕事”をしている。
野心家のホスト霊、
未練だらけの桶狭間の落武者、
クリスマスの夜に恋人を待ち続ける少女――。
今夜もまた、
定時では帰れそうにない
死霊《カスタマー》が現れる。
そしてなぜか、
高位の武将霊が
“ひよこのぬいぐるみ”に取り憑いたまま、
メイの日常に居座ることに。
だがある夜、
同業の外資系“死神”レオンが言った。
「昨日死んだはずの男が
俺の部屋に帰ってきているのだが?」
メイのスマホに残る
業務表示は、
行き先――非公開。
死は、正しく還らなければならない。
しかし、その“前提
何事もなかったように名古屋の街を歩いていた。
※カクヨムコン11 中間選考通過作品
冥府省送魂部・名古屋支部で働く
黄泉送りのメイは、
死者を彼岸へ送る“仕事”をしている。
野心家のホスト霊、
未練だらけの桶狭間の落武者、
クリスマスの夜に恋人を待ち続ける少女――。
今夜もまた、
定時では帰れそうにない
死霊《カスタマー》が現れる。
そしてなぜか、
高位の武将霊が
“ひよこのぬいぐるみ”に取り憑いたまま、
メイの日常に居座ることに。
だがある夜、
同業の外資系“死神”レオンが言った。
「昨日死んだはずの男が
俺の部屋に帰ってきているのだが?」
メイのスマホに残る
業務表示は、
行き先――非公開。
死は、正しく還らなければならない。
しかし、その“前提
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!単なる怪異処理では終わらない、黄泉送りの物語
この作品は、名古屋を舞台にしたローカルな怪異と、死者の未練に向き合う人情味のある物語が魅力の作品だと思います。
冥府省・名古屋支部という設定だけでも面白いですが、そこに桶狭間や熱田神宮、名駅などの土地の気配が重なっているため、ただの現代ファンタジーではなく、名古屋という街そのものに死者の記憶が染み込んでいるように感じられました。
特に印象に残ったのは、火災で亡くなった少女と母親のエピソードです。主人公のメイが、死者をただ処理するのではなく、その子の悲しみや未練にちゃんと向き合おうとする姿に、この作品の温度感がよく出ていたと思います。
また、送ったはずの魂が再び現れ、別の死者の魂を取り込…続きを読む - ★★★ Excellent!!!眠りについた人間の魂は、どこへ行くのか
死者の魂の行方を巡る現代ファンタジーです。
名古屋の街を舞台に、主人公や仲間たちが奔走します。
永い眠りについた人間の魂が、彼岸へ送られ、またいつか別の形を成して現世に産まれ落ちる。
その魂の循環を助ける黄泉送りの仕事を担う主人公・メイ。
普段通りに職務を全うしていたはずが、徐々に歯車が狂い始め──。
恐怖で震え上がるタイプのホラー作品ではなく、日常の中に紛れたほんの僅かな違和感が次第に広がり、侵食されてゆくようなスリルを楽しむ作品です。
一話ごとに区切りがつくので読みやすく、しかしその中にも細切れになった不穏分子が散りばめられているため、繋ぎ合わせる過程にワクワクします。
死者と生者、…続きを読む