「れもん 海」を含む小説

色を失った主人公。 従兄弟のイトコとその友人たちと海に来たもののあまり馴染めずにいた。 海はキレイだと言われているが主人公には墨汁のような黒に見える。 だけどやっぱりそこに居場所…

お題【色】 チカに言われて海に来たミナト。

人間は誰しも、仲間に対する思いやりと、他者を助けたいという感情を持っています。 この感情は人間の本能のすべてから派生した最も原始的で現実的な感情です。 飛行機が墜落すれば、どこに…

1988年。北海道・釧路の高校から東京の大学へ進学したぼく、須崎海広（みひろ）は、陸上部の入部選抜に漏れて行き場をなくしていた。同級生の佐久間弘一に誘われて見学に行った天文部で、…

　溶かされた氷塊の海。真っ赤な日差しで照らされた錆びた鉄の街。所々にある建物に取り付けられた鋼鉄の風車が今にも暴れ足りない風を受けて回っている。 　この街には老人が一人だけ住ん…

※この物語はフィクションであり、実在する人物や団体、政治、宗教、出来事とは一切関係ありません。 ※この作品には、擬人化要素、および流血表現、軽度の欠損などの残酷描写などがあります…

海に沈んだ古戦艦が蝦夷地独立国の儚い夢の跡だった。 幕府軍と新政府軍の最後の戦争、戊辰戦争で旧幕府軍の大将として多くの犠牲を出しながらも、維新政府に取り上げられ、要職を歴任すると…

著者の小学生、中学生時代。 駅も無い田舎町、転校生は外部の人間だった。 激しいいじめ、父親からの暴力、中学生で家出。自分というものがわからなくなった。 だが、母親の愛に救われ進学…

佐伯海（さえきうみ）。 高校２年生の俺、瀬戸内洋二（せとないようじ）の彼女だった人物だ。 ある日、俺は海に浮気された。 それからの話だが...その義妹の佐伯双海（さえきふたみ）と…

KAC20247のお題「色」で書いた１万字短編です。 全年齢BLです。 大学受験が終わり、結果を待つだけの時。 幸村　拓人は、母親によるがんじがらめな管理に限界を覚えていた。…

私は絵を描いている。公募に落選し続ける度に自分の中に育つ、不細工な批評家に自分の絵をけなされっぱなしだ。海の見える部屋に引っ越した、ある日、窓を壊して、もふもふの「僕」が入ってき…

兄が仕事でする『化粧』が大好きな海。 見ているうちに自分もされることを夢見ているが、兄はその気持ちを知りながらも、海にその化粧をしたことがない。 その化粧の本来の目的、そして…

「私、ハッピーエンドが好きなの」そう言って笑う彼女には夢があった。 　――　一度でいいから、満開の桜を見てみたい。　―― 大人になりたいと手を伸ばす少年と少女は、世界から見れば…

氷河期に突入して悠久の時が過ぎた地球。人類は海底にドーム状の都市を作って命を繋いでいた。旧文明の知識は失われ、すべてがロストテクノロジーになった。人々はいつの日か氷河期が終わるこ…

大学４回生の福島健太にとって最悪の年だった。 ３月初旬、原子力発電所が爆発事故を起こした。放射性物質が宙を舞う。 ほどなくメールが届いた。 【内定取り消し通知】 彼は就職先を失い…

海の近くに佇む、旧グッゲンハイム邸で開かれたチャリティーサロンコンサート。真実は館だけが知っている…

概要 　今から六十年前に原子力潜水艦オリオンがなぞの沈没事故を起こした。生存者は外で水生人間と戦っていたもの、潜水艦から脱出した物併せて二十人。 　六十年後、原子力潜水艦オリオン…

斯くして終末は訪れた。類い稀なる歓喜よ。満々に帆を張ってカミオカンデの海を泳げ。雀躍たるニュートリノの放散は溌剌たるエントロピーの拡大とともに無間地獄の阿鼻叫喚を貫通し、ヴァルハ…