カッパ先生、海を渡る

とても社会的な問題提議と思いきや、実はラブコメ要素の強い作品で、私自身が知らない変なスイッチが入ってしまいました！
こんなスイッチが、自分にもあったなんて！
こう言う表現もあるんだと、ただただ感心です！

現代的なテーマを織り込んだ社会派ファンタジーの傑作です。

とある年の三月、大規模災害の影響で就職先を失った主人公は、除染作業のアルバイトを始めます。

汚染が懸念される川。そこで奇妙な緑色の生物と出会いました。河童です。とても愛くるしい河童ちゃんです。

伝説上のＵＭＡとコンタクトし、棲家に誘われた主人公は、河童族が高度なテクノロジーを誇る先住民の一種と知ります。太古の地球には、私たちが学んだものとは異なる別の歴史があったのです。

人類と河童族の関わりは？ 彼らは何故、地上から姿を消してしまったのか？

明かされる真実に驚愕しつつ、主人公はアパートの一室で独りの河童ちゃんと同棲を始めます…続きを読む

本作は現代日本を舞台として、青年とカッパの交流を描いた物語です。
福島県で大学生活を過ごした主人公でしたが、先の震災と原発事故により就職先を失い、除染作業のアルバイトをしながら生計を立てていました。
そんなある日、彼は河原でカッパと出会うのですが、それが彼の運命を大きく変えることとなるのでした。
不思議な異種族交流譚だけではなく、自然環境や文明の功罪を考えさせられるヒューマン作品でもあります。