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第67話 最終話への応援コメント
完結、お疲れ様でした。
先に、また例によって無粋ながら、表記で気づいたことなど。
>からかって見たくなった
補助動詞なので「みたくなった」ですね。
>「沖縄にもカッパが入るのかね?」
「いるのかね」
>胸の中で、安室が笑った。
アムロが
さて、今回の作品は、まあ一部ファンタジーっぽく緩めの設定であるせいもあるのでしょうが、ことさらにここが整合していない、というような部分はなかったように感じました。むしろ、シリアスなテーマと、まったりした日常とが、カッパという異世界系でほどよくブレンドしているストーリーで、毎回癒やされながら 笑 読みつがせていただきました。
途中で一時お悩みになられたとのことですが、結末それ自体はこれで満足すべき形になっていると思うし、オチのシーンもこれはこれで、と思います。問題があるとしたら、単純に尺の作り方でしょうかね。最後のほうが圧縮されすぎと言うか。
アメリカでカッパとホワイトハウスが直接対決してから、すわアムロの豹変か?と思わせた急転直下の展開の場面までは、やはり十話ぐらいいると思います。国連での演説からアメリカの妥協までの話が、伝聞での結果報告だけになっているのはやはり物足りない。「沈黙の艦隊」だと最終巻まるまるのクライマックスシーンにあたるわけですから、演説にしろ、アクションにしろ、それなりの見せ場を入れての大団円を読ませてほしかったというのが本音です。
で、テンプレ的には、ここで主人公も何らかの活躍があってしかるべきだったと考えます。ここまで本当に「ただ間に立っただけ」だったいいとこなしの青年だけに、読み手の胸を熱くする何かがほしかった。彼自身が何かをやったという自覚がなくてもいいので。
……ということは、おそらく先刻承知か、あるいはそこがうまく書けなかったからこそ筆が鈍られたのかも知れませんが、そういう時は思い切って一旦休載を宣言するという手もあると思います……まあ言うは易しと言うやつですが。
思うに、渡米して後も、カッパ側があまりに何もかも手はずを整えすぎて、主人公のしゃしゃり出る隙がまったくない設定にしたのが、最後でどんどんドラマがしぼんでいった一因ではないかと。カッパ達は英邁ですが、人間の愚かしさなどはやはり主人公の方が感覚的によく分かっているはずで、そういうところからも「ぽろっと一言」がカッパたちへの大ヒントになる、という構図に持ち込めたんではと思いました。まあ、ベタな展開ですけれど。
それと私見ですが、IAEAを動かして打開策にする、というあたりは、何か主人公がやらかした結果得られた方針、という形にしたいところですね。そこだけ彼を関わらせるエピソードが一つあれば、今の版へ最低限の修正で最終章も締まった形になるんではないかと。
少しいつになく出過ぎたことを書きました。たぶん以上の提案、「いや、それはちょっと」とダメ出ししたい気分になると思いますので 笑、そこを踏み台にまた練り直しを考えるなり、何なり。
フクシマをこういう切り口で語る物語があるのかと、目を見開かされる思いで読み続けました。その驚きはもちろん通読した今も変わりません。楽しませていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
この物語を構想したのは、数年前のことでした。小説を書き始めた初期のころ、まだ阿武隈川の川魚は食べてはいけない時期でした。現在でもイノシシやキジの肉は放射線量が高く、食してはいけないことになっています。農作物のほとんどは食して良いのですが……。
カビの生えた構想を引っ張り出して、具体的な物語にしてみたものの、話が進むに至って自信がなくなってきました。
ひとつには、アメリカの政治状況です。彼の国は、以前ほど信頼に値しない。もうひとつ、似たようなことですが、国連の非力です。
この物語を構想したころ、私はまだアメリカという国の理性と、国連という議論の場に僅かばかり信頼を置いていました。
しかし、国際紛争の状況を見ていると、カッパが国連に乗り込んで説得したところで、原発に代わる発電方法を提供したところで、世界は、人間は、原発を捨てないのではないか? 人類はカッパの技術をかすめ取るだけで終わるのではないか? そこには核兵器という魅力が残されているから……。
そういう思いが強くなり、ご指摘の通り、後半、本来ならば国連の演説からアメリカとの切ったはったのやり取りといった、本来、カッパが出てきた価値を示す部分が薄くなってしまいました。
「もし人類が次に核兵器を使用したら、カッパ族が人類を滅ぼす」とでもタロウが言ったとしたら……。
それはそれで交渉は決裂、人類は武装強化すると思うので……。
考えれば考えるほど、地球を美しく戻すには、人類が邪魔になりそうです。(・_・;)
お蔭で私的には、小説のネタが絶えないともいえるわけですが……。
新たな希望が見えたら、薄くなってしまった部分に肉づけをしてみたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。<m(__)m>
第57話への応援コメント
あれよあれよという間に、本当に海を渡ってしまいましたね。中盤までそこそこほのぼのした空気の中で話が展開してきたんですが、ここからどんなふうにムードが変わるのか、あるいは変わらないのか、気になります w。
物語の作りは全然違いますが、国務長官と渡り合っているコマツを想像すると、なんとなく「沈黙の艦隊」のワンシーンを思い出しました。やっぱり、アメリカを相手に大向うを張るというのは、日本人の読み手にとって抗いがたい魅力のあるシーンなのかな、とも思います。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
アメリカ相手だと、……なるほど、と思いました。
判官びいきの心境と、愛国心が結びついているのかもしれませんね。
今思えば、アメリカを袖にして国連に乗り込むという流れは「沈黙の艦隊」そのものでした。^_^;
ウクライナ問題、ガザ問題、国連の無力を見せつけられている今、国連をどのように扱うか、悩みどころではあります。
アメリカに勝る軍事力でも見せつけなければ快刀乱麻と行かないところです。が、カッパ族の平和思想ではそれもありえない。というところで……。あっ、先走り過ぎました。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。
第43話への応援コメント
アルコールを入れてうまく丸め込んでしまうやりとりが、いかにも酔っぱらいのこんにゃく問答みたいですね w。話はほとんど進んでないんですけれど、こういう会話が入ってくる回って好きです。
小説のキャラクターに限らず、人間ってやっぱり三人以上いないと前向きになれないんじゃないかと、読んでいて思いました。二人っきりだと、どうかすると安定しすぎて袋小路に入ってしまいがちなんではないかと。でも、三人いると、よくもわるくも不安定になって動きが出てきます。タロウの登場ってまさにそんなイメージですね。
で、いつもコメントのついでという感じで失礼しますが、一箇所誤変換が。
>大宅老人は、子供や孫が非難してしまったので寂しいのですよ
「避難」ですね。
作者からの返信
コメント&誤字の指摘、ありがとうございます。
更新に追われて注意散漫……勝手に慌てているわけですが……
もう少し慎重にしようと思います。
これからもよろしくお願いします。
第27話への応援コメント
全体的に風刺小説の色合いが強くなってきましたね。今日びのこのジャンルは、お説教調では一斉にそっぽを向かれるし、中途半端な主張ではただ無視されるだけだと思うんですが、本作はその点、程よいところでバランスが安定してきたように思います。落とし所がうまくいけば、近年少なくなった上質の風刺ユーモア小説に仕上がったりもするのかな、とちょっと楽しみになってきました。
ところで一箇所、たぶん誤変換が。
>早く集めないと軽い人口綿は
人工綿は
作者からの返信
コメント並びに誤字の指摘、ありがとうございます。
つかこうへい氏のイメージで、書いてみているのですが、笑いを言葉にするのは難しいですね。冷静に読むととってもつまらない。やはり、笑いには勢いが大切なようで……。
問題は多々ありますが、何とか最後まで書き切りたいです。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。
第7話への応援コメント
リアルな舞台設定に、ほどよいファンタジー色がうまく釣り合っていますね。ネットを使いこなす妖怪やら、アニオタのエルフやらが出張ってる日常アニメも珍しくない昨今ですが、イメージとしてはそういう作品群の空気感でしょうか。
ところで仮面ライダーのセリフは、音節的には「ヘ・ン・シ・ン」よりは「へし、しんっ」とかの方が原典に忠実かなあという気もしましたが……文字面で見ると、それだとかっこ悪いのかな?
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
主人公とカッパが苦難(?)を乗り越えながら渡米する物語です。
仮面ライダーの台詞、漫画を読んだことがないので表記を知らないのです。
そうですか、「へし、しんっ」ですか。
私はテレビシリーズのイメージだけなのです。小説の中で仮面ライダー1号とv3を使ったのは101歳のアムロなら、幼少期はそのあたりかな、ということで。
個人的にはブラックやブラックRXが好きでした。それでブラックサンを見てみたいと思うのですが、今のところその余裕がありません。
宣伝動画を見た限り、西島秀俊の「変身」は早口でしたね。昔のように溜めていない。戦闘に入るわけですから、ブラックサンが現実的ですね。
小説内の台詞をどうするか、おいおい考えていきたいと思います。
第45話への応援コメント
予想外にラブコメ要素が高い内容に!
こう言う流れ、大好きです!
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
喜んでいただけて嬉しいです。