「戦後とは」を含む小説

琴代と清美、二十三才で同い年の二人は家が近所で幼馴染みの親友だ。　二人は清美のお婆ちゃんに会いに行くついでに、伊勢志摩方面に一週間の旅行に出た。　不思議な話が好きな琴美は、戦時中…

連合軍の兵士だった私は、戦後、大戦末期に侵攻したドイツで出逢った美しい女と再会する。

　古島知蔵は、古道具屋「古島堂」の店主である。 　大きな戦争が終わった時代……豊かではないけれど町の隅でほそぼそと営んでいた。しかし、理由はわからぬが、古島堂には珍品、ワケアリ品…

自然豊かな森の中。 彼・黒瀬悠馬はあてどもなく彷徨い歩いていた。 そのとき、耳に響いた子守唄。 優しく胸中を揺さぶり癒すその唄に引かれた黒瀬は、そこで赤子を抱いた大森静子と出会う…

　特攻隊に関わる小説である。ベストセラーになった「永遠のゼロ」とは異質な恋愛小説であり、テーマも大きく異なっている。 〈小説の概要〉 東京の大学で学ぶ主人公が恋と友情に恵まれ、…

テレビ東京とは…… 1、令和に入り開局55周年を迎えた。 2、戦後に作られた在日アメリカ軍のレーダー基地局だった。 3、科学財団が経営していたこともあり、CMがなかった時期…

井浦 沙羅日本国陸軍上等兵曹は戦死後、米国初の女性大統領として転生。二期8年の任期を務めあげ、第二次欧州大戦が連合国勝利で終わった後、彼女は東京に居を移し、裏から後世…

蒸気大戦が休戦なった直後の帝都、連合軍の包囲を受けていたこの街では物資が窮乏し、各地からの横流し品による闇市が栄えていた。 小さな闇市の顔役を務める道重（みちしげ）は、見慣れない…

”ここ”とは違う世界の1950年。 大陸間戦争の終結、そして大竜公国（グロースドラッフェンラント）の滅亡から五年……。 支配者を失ったアードラー大陸は、いまなお戦後の混乱と無秩序…

時は昭和33年12月。 世間がクリスマスで盛り上がっている中、とある首なし変死体が発見された。 小さな海辺の劇場きっての大スター・来島哲志の遺体だというが、どうやら彼は恋人の女優…

＜ヒトガタ＞と呼ばれる機械知性と人類との戦争から半世紀が過ぎた。科学技術の制限された戦後の日本・京都で、大戦の遺物である一体のヒトガタが目を覚ました。血の雨の降る古の都で、かつて…

昭和19年7月、サイパン島陥落。8月、グアム、テニアン陥落。そして10月にはパラオ、アンガウル島が陥落。 一連の戦いに於いて、大日本帝国海軍の誇る空母機動部隊は事実上壊滅…

戦後生きることそのものこそが至上のモノとされ、バブル崩壊からデフレ不況に突入、それが常態化し自己責任論が蔓延した平成。 そしてそのまま令和になりそこから十数年後。 生きることを至…

かつて、闇の領域を支配する魔王の侵攻を受けて追い詰められた人々がいた。 選ばれし戦士たちや、神の一族、時に魔の一族とも協力しながらこれを撃退したが、その中でヒト種族の勝利に大きく…

大学を卒業して、わたしは志摩の実家へ帰る。 四年暮らした長屋の大家さん、昭和元年生まれの須江さんは入院中だ。 戦後の面影がある古い街で、須江さんはずっと独り身をとおしてきた。 雪…

　1945年にポツダム宣言を受諾し、日本が無条件降伏した後。米国の占領地となっていた沖縄では当時、連合軍将兵による無慈悲な「暴行」が頻発していた。 　そんな中、将兵たちの間ではあ…

戦後ドイツの首相はメルケルを入れて8人。 では日本は？当てられるかな、多分無理でしょう！ 34人当たりましたか。 『戦争と革命』シリーズでドイツ革命（帝政ドイツの崩壊）からワイ…

　終戦が過ぎ年老いた私は黒い木炭を握りながら白い画用紙の表面へ線を入れていくと、いまでも先生と出会い過ごした日々を思い出す。 　先生の名は滝次郎、それは私の愛すべき友人であり、誇…

戦前、戦中、戦後と三つの時代にわたって帝都の一隅で再会する二人。 彼らは歴史を学んでいる。歴史から学んでいる。 歴史とは人間の営為の結果だが、そうして現れた現実ははたして人間に…