「午後」を含む小説

　係長のパワハラに悩まされている私には、頼れる人がいる。その人の名は恵子さん。午後三時に会社の休憩室に現れ、私の愚痴を何でも聴いてくれる。 　係長の愚痴も、あの人のことも不思議と…

『ミネルヴァの梟は飛び立ちたい　〜東雲理子は哲学で謎を解き明かす〜』（KADOKAWA刊）の続編です。 ＊形式的には上記書籍のWeb版「哲学研究室の午後」の続編ですが、設定・内…

このガリはいつか必ず。

蒸し暑い夏の午後、しなやかな素足に藍の鱗。 柔い生地のワンピース。締まった膝頭に絡みつく美しき蛇。 僕の頭に焼きついて離れない、遠い日の情景が夏ごとに甦る。 藤香。君の蛇は健や…

色々な人が出ますよー

誰からも気にすらされない、群衆のような存在、モブ。 人から評価されるような特技も人格も趣味もない、引きこもりの主人公スピカは、ひょんなことから「モブ」という職業に就くことになる。…

クラスの人気者。藍斗が自殺した。 七月九日。木曜日、午後三時二十五分。 誰もが疲れているその時間に、藍斗は都会の空を飛んだ。彼は何故死んだのか？誰にも伝えるすべなく地縛霊となった…

―…僕の故郷は青く澄みわたった海の中にあったらしい。 人魚の血を引く水嶋ゆえは、母子共に身体の一部が欠けていた。 母親は足を、ゆえは声を失っていた。 成長したゆえは美術工芸科…

フクロウを連れてきたあるお客と、喫茶店を経営する夫婦のほのぼのとした物語です。 ってあれ、締め切り過ぎてますか？俺てっきり夜の１１：５９だと思ったんだけど、なんで午前中なんです…

ボロボロになった俺に、大森林のエルフ達は祝福の言葉を投げる。 「お！　来たな、ニンゲン！　おめでとう！」 「おめでとう、良かったわね！」 「おー！　ニンゲンのボウズ！　よかった…

１１時５４分、ここからは、今日の午後占い！ カクヨム３周年記念のおめでとう企画で書きました。 ジャンルはノンフィクションということでお願いします。かなり盛っていますけど、実…

いつもの日常。 ちょっとだけ非日常。 目が覚めたら…？ カクヨム3周年選手権　参加作品

地球消滅は３月２２日の午後５時５３分。 つまり、東京での日の入り時刻。

責任とはいったいなんなのか。 そんなことより責任をかわさなくちゃ肩代わり。 責任から逃れ続ける責任取りババ抜きゲーム！ ↓前回の投稿↓ 『僕が盗んだんだから、明日はきっと幸…

「お兄さん、一緒に遊んでくれませんか？」 ある日突然声を掛けてきた顔の見えない小学生くらいの子 一、一週間毎日ここに来る事 二、時間は午後五時から七時の間 三、彼についての質…

異動したての職場のハードさに疲れている歩。 昼休みをともに過ごす同期の友人も心配そう。 彼女を午後の仕事へと奮い立たせてくれたのはほんのささいなものでした。 KAC4のお題「紙…

画家を目指している萌子。彼女の目下の目標は芸大に入ること。幼馴染で隣に住む勇気は、なんだかんだと理由をつけて、放課後、休日と萌子の家に入り浸ること多し。もうすぐ二人は１８歳。互い…

自主企画『同題異話・三月号 「また会いに来たよ」』の参加作品です。 彼は私の働くお店に、いつも日曜午後にやってくる。でも私たちは、まだ一度も言葉を交わしたことがない。

女は文鳥と話す。その日一日のことを。ストーカーは女につきまとい、男の子たちはアルマジロでサッカーをし、女の子たちは本当の死体でお葬式ごっこをする。記憶がこびりついている。あのころ…

過疎化の進む大岩名村でおこる外来種による事件に、村人の失踪。村興しのイベントの最中、それらが一つになる大事件が起こる。立ち上がれ、地域振興２係！　スグデル号発進せよ！