女は蛇を飼っている

作者 夢見里 龍

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★★★ Excellent!!!

一言で言えば、非常に妖美なお話です。

「僕」の近所に住む年上の幼馴染の藤香。彼女に「蛇をみせてあげようか」と誘われた先は、意外な場所。

なまめかしく妖しい所業、淫靡きわまる彼女の誘惑。
そんな中で「僕」が気づいてしまったこと——。

わたしも貴女も、蛇を飼っているのでしょう。

耽美なお話を愛する方におすすめです。

★★★ Excellent!!!

なんと艶やかで妖しい美しい世界なのだろうと思いました。
ゆるゆるとめくられていく白地に青のペイズリーのワンピース。白い脚に棲む青の蛇。
めまいがしそうな遠い少年の日の思い出の美しさ。

個人的に、谷崎潤一郎の文章が大好きで、とりわけ女性美の描写がとても好きなのですが、こちらにも似たようななまめかしい崇高な美しさを感じました。
本格的な文学の香りのする短編です。