「ハードボイルド(？)」を含む小説

俺は乾宗十郎、お見かけ通りの私立探偵である。 こんな稼業をやっていると、時として本当に突飛な依頼を持ち込まれることがある。 今回などは正にそれだ。 和歌山県にあるＯ山系の中にある…

音楽ディレクターの僕は、駅で出会った女、ケイコと一晩過ごしてしまい、恋に落ちる。そのとき、彼女に睡眠薬を盛られて数時間寝てしまった。一体彼女は何故睡眠薬を飲ませたのか。その後彼女…

もう80歳を過ぎてしまった「私」は、孫の女子大生、江美の知り合いである「どうもおばさん」が殺されたという話を聞く。「どうもおばさん」は、孫の江美がヴォランティアで手伝っている障碍…

ジャンク屋、アルトの元へ、無記名のホロレターは届けられた。そこから始まる全ては偶然か必然か。 相容れぬ歯車が回り出す。 ２００８年完結

『自分は脅迫されている。何とかしてくれ』 　そんな依頼が来たのは、バレンタインデイのバカ騒ぎも過ぎた、ある日曜の事だった。 　呼び出されたのは都内にある某レコーディングスタジオ…

　とある「足あと」がテーマの短編コンテスト応募作☆ 　……にして、ハーフボイルドな怪奇探偵シリーズ第六弾！ 　フランス語で「ラ・アンプランテ・ディリュージォン」と読みます。「幻の…

人はそうそう変われない。 金欠の私立調査員カイ・シュリンターに久々に舞い込んだおいしい仕事。 それは単純な行方不明者探しで終われるはず。 しかし、調査員のちっぽけなプライドがそ…

進路に悩む渋谷ノビノリの許にグラビアアイドルのヒカリが逃げ込んできた。 ドラキュラ伯爵を祖父に持つヴァンパイアの彼女は仲間と共にCIAエージェントを殺害したばかりだった。 仕方な…

殺し屋の内藤響は、今日もバー〝セントラル〟で情報屋の東條要から仕事の依頼を受けていた。 今回のターゲットは銀行員。 学生時代のいじめが原因の依頼だった。 普段通り陽気な内藤だっ…

矢崎京一（やさきけいいち）、二十七歳。 生まれ持った不幸体質で「ミスター貧乏神」の異名を持つ彼は、なりゆきでイタリアに渡りマフィアの護衛に就いていた。 ある日、矢崎を「マフィアの…

ヴァンパイア狩りで盛り上がる時代 一人のヴァンパイア・ロードもまた、ヴァンパイア狩りとして立ち上がっていた

今作は、鉄機 装撃郎先生（https://kakuyomu.jp/users/43121523）とのコラボ企画「鉄機斎」です。 初めての試みでしたが、少なくとも書いた小生はとても…

　万年Ｂランクのサムライ――リャンといえば、王都冒険者ギルドにおいてその名を知られた男である。 　何をさせても、パッとするところがない。 　平々凡々という言葉の、権化がごとき人物…

秘密組織として常に陰の存在でしかなかった二階堂。 悪として育ち続けている一条との決着は…

”新型ナントカ”の影響により、いつもより参拝者の少ない都内の某神社に俺はいた。 ”初詣に来たのか”だって？ 　馬鹿をいうな。 　仕事だよ。 　俺の依頼人が、ある人物とこの神社の近…

　「依頼内容は聖女様の護衛。報酬は弾む。 　但し場所は異世界。 　引き受けてくれないか？」 　ハードボイルドな名探偵の元に舞い込んだ奇妙な依頼。 　普通なら断る。 　「その依頼…

賞金稼ぎのジャック・スピアーズは、標的である「マッドブル・ゲイリー」の情報を得て、ゲイリーの昔の女の家へと赴く。はたしてそこで待っているのは……。 自主企画「作中の【第四の壁】…

シュールなハードボイルドSFもどき的な雰囲気920字。うさぎが出てくる。

もう年も押し詰まっちまった。しかし諸君らに何も話さずに終わるというのも気の毒だ。 そこで過去の事件簿をひっくり返して、ご披露しようと思う。 今を遡ること、ざっと四年は前のことだ。…

私を忘れないで そんな言葉を残して、魔法少女は死んだ。 現界と魔界を隔てる結界は壊れ、人間を憎む悪魔によって、世界はてんやわんやだ。 魔王の息子でありながら、何の力も持たな…