タイトルを見て「やった!エッチなやつだ!」と思って来たらいい意味で期待を裏切られました。読者の感情の転がし方がめっちゃうまいです。
最初は「女の子とイチャイチャしてる時にこの男いる?」とか野暮なこと思ってましたし、「この男の子の役割なんなんだ」って怪訝でしたが、決して意味のない配役ではありませんでした。
なんなら歯がゆくて泣きました。年月を経て屈強になったという描写すらも、一つの騙しで不意をつかれたのもありますが、そこもまた絶妙ですばらしい。
ピアノのところは圧巻の演出でそこも個人的にはうおおおおおってなりました。荘厳!
近未来の最先端技術やそれに伴う価値観も出てきますが、決してくどくなく定時の仕方が丁寧なすっと胸に落ちます。映像作品にしても飲み込みやすいレベルで飲み込みやすいかなと。
フィジカルと正義の心で突き進む、熱い一本気の強い主人公の戦い! 先もめちゃくちゃ楽しみです!