「私小説」を含む小説

十年以上前に『小説以前の問題』という言葉に衝撃を受けて奮闘した話です。 投稿小説（いわゆる○○大賞）に落選し続けていたある日、どこかで目にしたのは、「一次審査に落ちる作品は小説…

ボクは愛詩輝。男の子によくまちがわれるが、女だよ。小説を読んで感動し、作家志望になった。ボクは書き、愛し、挫折し、また書き始める……。 女子大生の愛と創作の物語。

　三人称の皮を被った私、山田太郎の私小説、それが、この一連の文字列の正体、そういう事になるだろうか。 山田　太郎　（株）大宮中央交通乗務員 秦野　深香　　太郎指定のヘビーリピー…

1話完結型作品です。 これは“Crow and Eagle”の前日譚。 なぜ彼は‘鷲’と呼ばれたのか？ Susarmo Manadou、彼の生涯の断片は今や数枚の紙切れと、彼と…

それはたった一枚の切り札であるはずだった。

上京したものの非正規の安労働から抜け出せない主人公がごちる愚痴。 底辺労働者による会社や社会などに対するヘイト。恨み辛み。ルサンチマン。 滅べ世界。 ※私小説風の体裁だがフィ…

わたしにとっては私小説です。 それはつまるところファンタジーと了解の隙間に存在していて、消え去るための遺書にほかなりません。だから、一緒にいてねと世界は構築されたようで、ほとんど…

キラキラネームのことについて、作者が最近考えている事を物語にしてみました。

水族館で、恋人を見失った男に訪れた変化とは･･････。 表題作の「ジンベイザメ」をはじめとした、奇妙な話１５編。 この短編集は、私が書いた「百の物語」の中から、１５編を選んだ…

令和元年12月から岩国と横浜で離れて暮らしていた私豊岳正彦の妻さだ美が、 令和三年三月知らぬ間に横浜で身罷りしに際して、 挽歌をささげ後生の菩提を祈念し奉る歌句集詞書集物語いわゆ…

失った幸せに想いを馳せ、ありもしない理想を自分の中で真実とした古市という男は、その自分の理想のもと作った価値観の物差しを長らく捨てることができなかった。人に認められたいが故に人を…

私には何もない。これはただの私小説で、メモ書きで、百均のノートにでも書き連ねるべき戯言だ。

最終選考で投稿作品が落選した僕は傷心旅行で小豆島を訪れた。 海岸線沿いのコンクリートの上に僕はキリハ先輩を見つける。 ☆KAC2021 6回目お題「私と読者と仲間たち」 …

学生時代の夏休み。 ジョギング帰りの私の前に狸が現れた。 私が住む地域にしてはあまりにも珍しい存在に私は浮かれるが、 母にそんなわけないだろと一蹴される。 だから私は狸の証拠写真…

「私」は想像上の作家「都途回路」になっていく ※pixivに投稿したものの再掲です

おうち時間の間に考えていたこと。コロナ禍の自粛期間中に抱いた確かな真実。

　ある土曜日の朝。私はパソコンを前に頬杖をついていた。活き活きしたキャラが浮かんだので、そのキャラを主人公にした物語を書こうとした。だが思いついた場面を箇条書きで数行書いたら、そ…

偉大な小説家を目指す男が書いていた日記 男が進みゆく先はどこか ※本文で特定・非特定問わず何らかの事柄・概念・人物・団体を批判するような文言が出てくるかもしれませんが、あくま…