「殺伐」を含む小説

私は幼馴染のみっこが大好きだ。それはもう病的なぐらいに。狂おしいほどに彼女のことを愛している。なのに、同じくらい彼女のある一面が大嫌いだった。

殺伐百合投稿企画　殺伐感情戦線（@yuri_STBT）　第７回「砂」参加作品

　私の友人の有山茜がその愚かで儚い一生を17歳であっさりと終えてから次々と人が砂を吐いて死亡する。 　終わっていく世界。 　呪いっていうなら私を呪い殺せよ、あーちゃんさぁ。 …

愛の証明は、言葉によってはなされない。 日々の生活行動が、唯一証明するのです。

熱と渇きが容赦なく罪人の魂を削る砂漠においては、もっとも慈悲深い女が処刑人となる定めがあった――千と一代目の処刑人イマンは、一口の水を盗んだ少女ズレーカを斬首すべく、街へと向かっ…

同居人が出て行って2週間がたった。”私”の生活はあっという間に変わり果てて、かつての状態に戻っていく。 未練も後悔もない。どうしようもないのが、ただただ悔しかった。 殺伐感情…

Twitter殺伐百合投稿企画「殺伐感情戦線」投稿用の企画です。 顔の良い女が出ることだけは間違いありません。 #殺伐感情戦線

大学を卒業したばかりだったルリは吸血鬼の恋人ユアに報告がてらに輸血パックを届けに行く途上、トラックに突っ込まれて即死した。なんとか形を保っていたルリの死体を手に入れて、ユアは血を…

物を食べては吐く“私”は、唯一食べたいと思った綺麗な同僚の顔写真を肉に貼って冷蔵庫にしまっていた。それだけのはずだった。いつからか冷蔵庫の中の彼女はキッチンにまで現れて、ありもし…

幼い頃、冷蔵庫には永遠の魔法がかかっていると思っていた。 勿論、今は違うと分かっている。冷蔵庫の仕組みだって知っているし、動力がなければただの無機質な箱だ。 それでも、時折考えて…

百合企画「殺伐感情戦線」に投函した小説です。お題は冷蔵庫。

Twitter殺伐百合投稿企画「殺伐感情戦線」投稿用、お題は「冷蔵庫」。

破局した同棲カップルが持て余した冷蔵庫を一緒に不法投棄する話です。 殺伐感情戦線第六回への投稿作。お題は『冷蔵庫』。

パタンと扉を閉めて私は冷蔵庫に入る。 冷蔵庫の中は「もしもの過去」に繋がっていて、そこはとてもカラフルだ。 私はモノクロームな今の中、色鮮やかなキリコといた。 殺伐感情戦…

殺伐感情戦線第6回「冷蔵庫」より おねーさんにおいしいものを食べさせてもらうおちびさんの話だよ、よろしくね。 2021/09/05　違法コピーサイト発見にともなう対応 本作の…

前野さん主催の一次創作企画「殺伐感情戦線」のために執筆した作品です。 テーマは「冷蔵庫」です。 ※本作品は、法律違反・犯罪行為などを推奨・助長するものではありません。

「私」は恋人の巴から、過去にした悪事を告白し合おうと提案される。乗り気ではなかった「私」だが、ねだられるうちに古い記憶が甦ってくる。それは、友人たちとともに廃品置き場を遊び場にし…

ロンドンに住まうエディ・パーカー。いつか故郷で出会った紳士の背中に憧れ、学者として花開いた彼であったが、どこか殺伐とした生活に精神は摩られつつあった。ある日研究所を訪れた一人の老…

女主人と女主人の奴隷の鳥と女主人が愛している第三十二王女と第三十二王女が愛している第二王女の殺伐した百合の話。