「音」を含む小説

自称凡人、久能静香。 彼女のかまえる喫茶店には様々なものが集う。 警察顔負けの天才探偵。 どこにでもいる平凡な新米刑事。 根暗なホワイトハッカー。 運転技術なら誰にも負…

双子の弟と二人暮らしをしていた三神 竜《みかみ りゅう》。彼は神月流という護身の体術を教えている道場で奇術師と呼ばれていたが、ある日道場の大会を終え、帰って来ると家の前で争ってい…

素直な幼少期の唯斗(ゆいと)。ある日、父親の翔に再婚報告を受け、父の再婚相手である久美と久美の連れ子である理音(りおと)と一緒に暮らすことに。成長と共に惹かれ合う2人だが、理音に…

このエッセイは、執筆をメインに活動する私が、動画ではなく文字だけで表現するYouTube活用法について語ります。音も編集もなく、ただ和歌を通して静かに伝える実験の場としてのYou…

2052年、人類は"完全なる統合"という狂気的な夢に囚われていた。 言語聴覚士の瀬川凛は、15年前の研究所爆発で母を失った。 母が遺した最後の贈り物は、耳に装着する特殊なニューラ…

孤独な少女と、どこまでも優しい少女の物語。 ※全18話の短編です。

うちの家の隣には、古びたぼろぼろになった平屋がある。そこに住んでいるのはババぁ一人と猫がうようよ。近寄りたくないし、近所の人も煙たがっている。ババぁの猫は基本嫌いだけど、時々遊ぶ…

塾講師を務める柳　貴音――――大学二年生は、大学の近くの塾講師を務めていた。 個別指導をウリにしている塾の中で出会った女子高生――――桜庭　結弦に、とあることから家に押しかけられ…

　戦国時代、織田右府公。織田上総介信長が、元服前に野伏と考案した戦国蹴球（サッカー）。右大臣となった信長公が安土の城で見下ろすは、天下の毬か、それとも蹴る毬か……。 　甲賀忍軍の…

「あ、あ～、聞こえますか？」 あの日、私はあの人の声で恋に落ちた。 （やばい……この人の声、好きだ……） ドキッ……ドキッ…… 心臓の音が大きくなってくるのを確かに感じた…

音大に通う真木 依織は、「もう二度と誰かに恋をすることはないだろう」と、どこかうつろな日々を送っていた。 そんなある日、美術学部の新田 光に出会う。 音のない世界で生きる彼女と…

優しい雨の下、蛹は蝶の夢を見る。

非常に苦しい中学時代を終え、高校に入学した琴音は新しい生活を楽しもうとしたが、思うようにいかない日々の中で食べる意欲を失ってしまい、摂食障害に陥る。 —これは自分を奪われた少女た…

永礼崇はいつの頃からか心を平坦に保つ為に周りを見下す事を覚えていて、勝手に自分の尺度で決めつけて、わかった気になって周りを見下す事で自信を失わないようにしていた。 通常、そういう…

　戦線を目前に、現れる命の危機。理不尽に生かされる少年たちが気づいた"黒幕"とは―(一話「太陽編」) 　自閉スペクトラム症の弟を両親の遺産で養いながら暮らす彼は、中学一年の夏、新…

斗真（とうま）21歳、スーパーのアルバトをしている。いつものようにセルフレジを担当していた。セルフレジのエラー音。その音のレジに行くと… その人は綺麗な人だった。

もし突然、命を奪われて。 もし突然、あの世で暮らせと言われたら。 世界は不条理で残酷で、「光」さえも奪っていく。 『傷心のサンライズ』 ー東京駅21時50分発。 彩音と新太、そ…

まじめ系突っ込み型男子大学生×理論系実力行使型女店主の凸凹コンビが、あなたの不思議を解決します。 七隈匠……真面目な努力型だが、生まれつき禍が見えてしまう。グロテスクな見た目以…

個別で投稿している切なく苦い恋愛短編小説をまとめました。1話30分あれば読めちゃう手軽なお話ばっかりです。作品は全て1話で完結します。 ※違う作品で登場人物の名前が同じですが別人…

　ヒガナは「花送り」と呼ばれる使命を持って生まれてきた。死者に花を手向けることを生業としており、周りの人々とも平和に暮らしていた。 　しかし、あることをきっかけにその平和は、音を…