「円城塔 短編」を含む小説

とある男の葬儀では、遺体が「脳」しか残されていなかった。 しかし彼の知人は言う。きっと男は胸を張ってこの世を去ったのだと。 それから語るのは、人の真似をすることでしか生きられなか…

五感の反逆に遭った「僕」は感じることすべてが虚構の世界で「声」からゲームを持ちかけられる。それは正解すれば五感が元に戻り、間違えればそのたびに五感の一つを失うというものだった。

　なろう系小説マニアの友人が突然、卒業すると言い出した。 　転生の女神さまには、もらえる能力よりも先に確認するべき重要問題があるらしい。

グリム童話「星の銀貨」のオマージュ。 現代ドラマでもファンタジーでもホラーでも、好きなようにとっていただければ幸いです。

古(いにしえ)の時代(とき)より伝わる言葉がある。 妖(あやかし)とは人の心に宿りし闇。 悪しき心に侵され闇に堕ちし者、怪物となりて夜な夜な人々を襲うなり。 人々に申し伝わる噂…

夏がいつまでも終わって欲しくないなんて、そんな感傷にひたっていられたときもあったけれど……！ ※小説家になろう、エブリスタにも掲載しております。

片付けの苦手な少年だった俺は、ある日とある女子に勝手に机の中を片付けられてしまう。それに怒った俺は女子に突っかかるのだが、逆に女子達から吊し上げられてしまった。 それから俺は大人…

顔が怖く、ガタイもいい、さらにはコミュ障の鬼塚龍太は周りから怖がられ友達すらできなかった。そんな中、空から降ってきた天使によって恋人をつくることに！？ポンコツ天使に振り回されるコ…

自己嫌悪や人間関係などで全てが嫌になって死にたくなった「私」。 高層ビルからの飛び降り自殺を図ろうとするが直前で怖気付く。 そこに白いスーツのお姉さんが現れて一緒に喋るお話。

"日常に鈍感"になっていく自分に不安を覚えたナナ。そんな彼女は"感情を客観視"できる「ハゴロモ・プログラム」というセラピーに参加する。 理由もなく、何も心が動かない日が続くと、…

現代に残る魔術師と呼ばれた男の話。 これはそんな話。 クロノヒョウ様のお題に参加 お題「なんとなく魔術師」 ・お題に沿った書き下ろし完結作品であること ・ジャンル等自由…

――私の街は巨大な鯨の上にある。 何言ってんだと思われるかもしれないが事実だからしょうがない。 鯨の上にできた街に住む少女が、鯨が死ぬことで街が滅びることを知る。 その事実を知…

図書室で見つけた栞を返すよ。頼まれたから。 でも多分、あなたと私は分かり合えない。

高校生の頃に初めて好きになった彼女。 デートっぽいものもしていたけど付き合っていると確認もしたことがなく、微妙な関係だった。大学に進学すると段々と疎遠になってしまい、忘れられない…

何で、何で何で何で。 あんなに、練習だってしたのに。 何で、アイツだけ......。 なん...で――――！！！！！

青年が就職して、家庭を持って、そんなありきたりの日々の中、青年には知らない記憶が時折姿を現す。どこか懐かしい。そんな記憶が人生の中で忘れている何かを訴え掛けてくる。果たして青年は…

あの人の目に、私は映っていない。 それでも、私は彼の目が欲しかった。 泡となって消えてしまう、そんな人魚姫の話が、大嫌いだったのに。 踏み込んではいけない世界に、私は人魚姫と同様…

お年玉をつぎ込んで惚れ薬を手に入れた私。 後はこれを好きな人の給食に入れるだけで……!? ※小説家になろう、エブリスタにも掲載しております。

息子のマナトの葬儀の日。 マナトの父親の田代は、息子の母親の洋子と初めて出会う。二人の子は人工授精で作られた子どものため、遺伝子を提供しただけの二人が会う機会は今までなかったのだ…