泡が消えるとき　音はしない

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（27文字）

表題通り、不倫という題材を扱った、なかなかセンシティブなショートストーリーです。

しかし、やはり力のある書き手さんの作品。
描かれているのは、人間が生きるとはどういうことか、人間が人間と生きるとはどういう事か、という本質的な問題の難しさでした。

語り手の彼女は恋に落ちました。
そして、彼も恋に落ちました。

作中で彼女が彼に向けた言葉は、彼のなかにもあった言葉でした。

しかし、その思いと言葉はどこへと向かっていたのか。

どうぞ、ぜひご一読下さい。


これは、人間と人間の関係性の発露の物語です。