「現代怪奇」を含む小説

高校一年の少年、紀ノ継　阿可夜は、曾祖父の雁廿郎に相続権の事で呼ばれ、田舎町『豊溢町』にある雁廿郎の屋敷を訪れる。 屋敷に向かう途中、緋色の角を持った少女を見かけた阿可夜は、好奇…

主人公・西澤貴志は都会の喧騒に疲弊し、田舎へ引っ越すことになる。 そんな彼が引っ越した先は、山奥にある人口200人程の村、《凍山村》だった。

徹夜を重ねた僕は、フラフラになりながら電車で帰路をたどる。車内には僕以外に一人だけ、客がいた。 異様な客は、淡々と僕に語りかける。

山の奥にある一つの電話ボックス。これには特定の願いを一つ叶える力があるのだという。ただし、どんな願いが叶うかはあなた次第。

ただ言葉ゆえに可能となる世界を求めて 　　ひとつの語から始まる没落 　　開かれた場所に存在が宿るとき 　　あなたは既に向こう側に差し向けられている

忘れていた十年前の少女時代の忌まわしくも哀しい思い出が、今還って来る。

　『まやかし探偵部』に所属する朝川咲斗（あさかわさくと）は、部活の先輩・羽純玲花（はすみれいか）に恋している。一緒に「まやかし」関連の依頼を解決していると、ある日羽純先輩の秘密を…

夏休み間近。沙羅農業高等学校 オカルト研究部夏休みにどのような活動をするのか悩んでいた。部長である浅見 遥香による発案で、百物語の調査を行うにあたり、部員自らが百物語をすることに…

世の男性と女性を悩ませる「胸ちらちら見ちゃう問題」について、真剣に話し合った結果。 本当に、男性は、見たくて見ているのではないのです。見たくないわけじゃないんですが、見たいと思…

第43回横溝ホラーミステリー大賞一次選考突破作品 朝、足元に気付かずに、蛾を踏み潰してしまった。 白く丸々と肥えた、雌の蛾だった。 それからというもの、女子大生の樹（いつき）…

　生まれつき霊が見える不思議な体質を抱えた少年は、気まぐれの登山で出会った謎の少女に導かれるようにして、人には決して辿りつけないと思われていた場所――天狗の隠れ里に迷い込んだ。そ…

死者と会えるホテル、竪琴ホテル。 OL、ヨウ子は、スーパーで泣いているとき、慰めてくれたおばあさんから、その会員制のホテルの紹介カードをもらう。 「もし他に何もないのなら、この…

奇怪な連続殺人事件の発生により、世界に激震が走るその最中、その事件へ興味深々な冴えない私立探偵であるアイヴィー・ライブラのもとへ一つのある依頼が舞い込む。その依頼を調査するアイヴ…

八尺坂にやってきたアズマとスカーレットのはみだしテイカーズ。 駅についた直後、異様な程に張られた行方不明者の手配書を前に、何か不安な物を感じる二人。 逃げるようにデパートに入った…

「なあ知ってるか、心臓の取り出し方」 三学期最初の朝だった。転校生の市川知佳は、通学路で拾ったりんごに導かれるようにして、学校の屋上に足を踏み入れる。 そこで待っていたのは、…

ある高二の夏の日、私は親の離婚で住居を移すことになった。 母子家庭で養われる身となった私は、先行きに僅かな不安を抱きつつも、間もなくして異変を感じ始める。 私を襲う常識から外れた…

古代遺跡から蛇の死骸とミイラが見つかり、考古学の教授が失踪してからしばらくした後、世界中の人々に大蛇が巻きついた。中学生の中島梓の母親も例外ではなかった。梓と友人の亜紀だけはなぜ…

会社員の沙都美と優子は夜の駅前広場で座り込む人を見つける。その様子から心配になって近づくと腕に包帯を巻いた女性だった。 走り去る彼女は実は沙都美の大学時代の後輩・芽衣で…… 芽…