「枠組み」を含む小説

度重なる戦争の末に、人類は滅びようとしていた。 地上は荒廃し、国家という枠組みももう無い。 人はそんな世界で、小さなコミュニティの中を寄り添い合い、細々と生きている。 そして戦争…

　ここではないどこか、『大いなる神』への信仰が正道とされる世界。 　かつて稀代の歌姫と評されていたクラリッサは、引退後南の島へ一人旅する──つもりであった。しかし彼女を乗せた船は…

「真面目に努力した人は報われるべき」という論理は、自身が「汚い」と思っているものを拒絶して、「努力」という美化されすぎた概念に縋りすぎた純情なのかもしれない。努力が報われないので…

魔王が英雄により退治され、それに追従した凶悪な人種もまた共に僻地の孤島の地中深くに封印されてから、数百年。 人々は、二度と魔王とその一派が復活しないよう、孤島の封印に異常がないか…

　私は産まれた時から人間ではなかった。人間という生き物はそうあるべきという姿が決まっている。私の姿はその定型から逸脱した異形のものだった。 　から始まる短編です。

学校、職場、習い事、近所、etc. 私たちはたくさんの人と繋がりがあります でもそのなかで心で繋がっている人はどれくらいいるでしょうか 所属や立場、住まい、そんな枠組みを取っ払っ…

世界を虚無で侵食する概念「蝶」がもたらす災害、「蝶災害」に見舞われた世界。だがいつの間にか、蝶は世界から去っていた。代わりにやってきたのは「永遠の冬」。「俺」はくるくると思考を回…

良くも悪くも人を引きつける不思議な魅力を持った少女。剣術という特殊な稽古に励む少年。二人はお互いに、特別な感情を抱いている。でも、これは恋じゃない。二人の間にあるものは、祖先から…

西暦2100年。第3次世界大戦の勃発により世界は瓦解。 日本を含め世界中が戦場となった世界からは、国家という枠組みと秩序が失われた。 そんな世界において多く生き残ったのは戦地に招…

古今東西の小説のうち、いわゆるＢＬだとかブロマンスだとかに近しい読み方ができるなあというものについて書いていきます。 女子の名作というとってもおおきい枠組みのタイトルですが、その…

１日５分の枠が週５の帯番組でこんなのがあったらばかばかしくていいかな的なアレ。 細部は読者の想像に委ねるスタイルでくっそ雑に。 一応それっぽく、だいたい戦隊シリーズ的な枠組みで。…

小説の枠組みってなんぞやと、色んな書き方を試しつつ書いたものです。

人類がコンピュータを発明し、それを駆使して宇宙に進出してから７００年あまりが過ぎた。後に「最終戦争」と呼ばれることになる二十一世紀中盤に発生した戦争は世界に大きな傷跡を残し、百億…

あることないことかきちらすからもう自我の枠組み崩壊して 知らない 書いてる本人も知らないそうなので 一期一会のミュージックです 即興性だけ

人間が住むには荒廃した惑星。 その星では十三の都市のみで人間たちが生きていた。 市民と非市民という枠組み。人形（ドール）と呼ばれる人造人間。 そして男は、少女に出会った。

大人が精巧に創り上げた世の中を敵視し、 枠組みから零れる者として 周囲から烙印を押され蔑まれ、 その環境に孤立する事態に招かれた少年が 義務の放棄で世間を渡る為の支えを失い、 迷…

不老不死や不死身と聞いて、貴方は何が思い起こされるだろうか。 老いず死なず永遠を生きることに対して、いささかの恐怖とほんの少しの期待と、結局のところ「御伽噺」でしかないことに残念…

　一九六一年のデイジー・ベルからちょうど百年。知性の定義は未だ困難なままだったが、ついに人類以外の知性が社会の枠組みへと取り入れられた。 　公安警察に属する男は、監視役であり相…