親子の枠組み
バブみ道日丿宮組
お題:オチはハゲ 制限時間:15分
親子の枠組み
物語の始まりはいつも唐突で。
朝起きたり、体育をしたり、女の子を眺めたり、屋上が飛び降りたり。
いろいろなイベントが起点となって動く。
僕はといえば、いつものように女の子観察をしてた。
同性による視姦でも人によっては嫌がることがあるかもしれないが、
「おー、よしよし」
小動物のように扱われる僕は眺めててもこうしてなだめられる。
これがいいことなのか、悪いことなのかはさておき。クラス内はボインと、ないぺったんに分かれる。発育が遅れて成長してないのか、あるいは遺伝か。
まぁ僕のように身長も胸もおしりも大きくなってないのは特別かもしれない。
いや……たぶん、あの父親の遺伝子を受け継いでるからだろう。
女の子であってもハゲるということらしいが……将来は不安でしかない。
ハゲはなにをしてもハゲでしかない。
増毛したりしてるらしいが、娘からすれば突然ハゲに毛がくっついてるようなもので不自然でしかない。それを指摘しようものならば怒涛のごとく罵声を浴びるというおまけつきでもある。
母親はナイスバディのイケイケ。
今でも二十歳に間違われる40近い30歳。老けないという部分が成長しないという部分で僕に実装してるのかもしれない。一度でいいから胸で肩がこるというのを体験してみたかったものだ。
「おちび、今日は大人しいね。いつも撫でたら嫌がるのに」
「たまにはね」
視姦してるのだ。
僕から与えられることは返すべきであろう。撫でるという子供扱いには嫌気がさすがそれぐらいしか僕にはない。
学力があろうと、運動ができようと、小さいということから可愛がられる。
それを嬉しいと感じることができれば、もっとどっしりとした態度でいられるのだろうが、僕はそうじゃない。
どうせなら褒めて欲しい。
なぜ、誰も褒めてくれないんだろうか。
いや……父親は褒めてくれるが……あまり嬉しくない。なにせ父親はお返しを期待してる。褒めたなら、行動で示せ。そう笑顔で言ってくる。
だからこそ、育毛剤なりで嫌がらせするのだがあまり効果はない。
なぜならば、プレゼントすれば褒めるという無限ループに陥るためだ。
正直言って高校生になって高い高いはどうなのかと思う。
でもまぁ……母親が二人目を妊娠してるということからすると、予行練習なのかもしれない。
妹か弟かはわからないが、青春時代を迎える頃には僕は社会人になってる。微妙に接しし難いハードルがある。
父親がハゲてることもあるし、弟は勘弁してあげたいと切に願う僕であった。
親子の枠組み バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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