正義戦隊キラーレンジャー

アレ

ファイティング戦士

その1 キラーレンジャーがあらわれた

第01話 はじめましてよいこのみんな!

シーン1 公園

 幼児たちが遊んでいる。

 BGMはおもちゃのチャチャチャとかそのへん。

 そこに突然怪人が現れる。

よいこ1「うわー」

よいこ2「怪人だー」

 走って逃げるよいこたち。

 腰が抜けて一人だけ逃げ遅れた部田丸男くんが、怪人に睨まれている。


ヤリイカユステツォ「俺はイカユステツォ!ユースティーツの方から来た!」

部田くんは、おしっこをもらしている。

ヤリイカユステツォ「覚悟しろ!」


 ヤリイカが部田くんを蹴ろうとしたとき、何か物が飛んできた。

 ヤリイカはひるみ、脚を止め、振り返った。

 小高いところに、五つの人影があった。


赤キラー「頭の赤さは理想の光、レッドキラーぁ!」

青キラー「襟の青さは力の証し、ブルーッキラーッ!」

黒キラー「黒さすべてが仕事の響き、んブラックキラーー!」

桃キラー「桃色だからものすごい、ぴんくきらぁ☆」

黄キラー「黄色が走る最後の癒し、いエローっ!キラーっ!」


赤キラー「我ら!」

五人「正義戦隊キラーレンジャー!」


ヤリイカ「キラーレンジャーだと?!」

赤キラー「ユースティーツ!貴様らの勝手にはさせん!」

五人は飛び上がって着地した。

ユースティーツの戦闘員が5人くらい現れた。


赤キラー「とうっ!」

赤キラーの強いパンチ一発が戦闘員の腹に入る。


青キラー「はああ!」

青キラーは戦闘員を持ち上げてぶん投げる。


黒キラー「うりゃあああ!!」

黒キラーはパンチを連発して戦闘員を壁際に追い詰める。


桃キラー「にゃーん」

桃キラーは戦闘員ににじり寄り、隙を見て注射した。

戦闘員は倒れた。


黄キラー「えへっ☆」

黄キラーは戦闘員によくわからない電波っぽいものを送った。

戦闘員はおかしくなり、仲間をまとめて山積みにした。


赤キラーが武器を出す。

「キラーフレイマー!炎上!」

キラーフレイマーは炎を出した。戦闘員たちは、まとめて焼かれた。


青キラー「ヤリイカユステツォ!そこまでだ!」

黒キラー「どう料理してやろうか…」

桃キラー「お料理は苦手…」

黄キラー「それ関係ないし。」


赤キラー「キラーキリングだ!」

 五人はそれぞれ武器を出し、合体させる。

ナレーター「キラーキリングとは、キラーバズーカにキラーレンジャーの力を一つに集めて怪人にぶつける必殺技である。」

 赤以外四人はバズーカを支えるように構え、赤が後ろに立つ。

五人「キラーバズーカ完成、必殺、キラーキリング!」


光の帯が、なぜか回避しないヤリイカユステツォに命中した。

ヤリイカ「うわー!」

ヤリイカは、爆散した。


赤キラー「正義、確認!」

それっぽいポーズを取る五人。


通りすがりに見ていた老人「キラーレンジャー…一体何者なんだ…」


シーン2 その辺の路上

 変身前の五人が並んで歩いている。なぜか会話もしていないのに笑顔で。

ナレーター「正義戦隊キラーレンジャーは、悪をブチ殺す。きっと、キミが困っていたら、キラーレンジャーが助けてくれるぞ!」


シーン3 元の公園の隅

 少年がひっそり泣いている。

少年「いじめっこの部田くんが助かっちゃった…ぼくのせいにされる…」

 少年の方に、部田くんが向かって行く。

少年「うわああああああ!!!」


シーン4 再びその辺の路上

 歩く五人の後姿が見える。

ナレーター「がんばれ、たたかえ、ぶち殺せ、正義の戦士キラーレンジャー!」

 五人の姿が小さくなって行く。


-つづく-

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る