はじめての友達は一番大切な人です
鏡像宮本
第1話
俺はクラスのなかでは陽キャと陰キャの中間ぐらいの人間だと思っている
行事のたびにバカ騒ぎをするわけでもないし、みんなでカラオケに行ったりはしない、すぐ口ごもったり、趣味に熱い思いを持ってるわけでもない(一種の例なので不快に感じたらすいません)
別に機会さえあれば誰とでも問題なくコミュニケーションをとれるし、2人組つくってー、とか言われたときも5回に1回くらいしか余ることはない
よく言って、誰とでも仲良し
悪く言えば、特に仲のいい人もいない
しかし、最近気付いたことがある
クラスのみんなとは同じクラスだから仲良くしてるだけで、クラス替えがあればほとんど他人のような関係になるし、その場で同じ団体や環境で過ごす人と
そして、プライベートで会ったり、LINEで雑談をするようないわゆる"友達"というものがいないのだ
家に帰るのはたまたまクラスメートと会ったとき以外は一人だし
休日も家でただ宿題をやったり、昼間で寝たり、本を読んだり、ネットをみたり、
とにかく、誰かといる機会や環境がなければ基本的に俺は一人なのだ
別にこの状況に気付いたからと言って急に寂しくなったりはしないのだが
でも思い立ったが吉日、気の合う友達の一人や二人いたって損はないだろうし、むしろいたほうがいいと思うので友達を作ろうと思う
「クラスメートだから」とか、「同じ部活だから」とか、「元同級生だから」とか、「親の仲がいいから」とか、そういうんで仲良くする関係じゃなくて、友情で繋がる関係、違うクラスになったって、遠くに引っ越したって、友情がお互いを繋げる関係、そんな友達が俺にも欲しい
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