「時代小説」を含む小説

　水府城下を歩く一人の青年、金五郎。彼の父親は、新田宮流居合術の創始者にして、達人の誉れ高い、和田平助正勝。金五郎は、勤番明けの一日、同輩、朝比奈伸一郎を尋ねるのだが、そこには新…

口が悪い足癖が悪い性格が悪い！ 遺体処理係で民間陰陽師のうさんくさい美女お兄さんと狩人の少女が、死体が転がり疫病を恐れるディストピア平安京の不審死を検死で解決したりしなかったりす…

　剣道が得意なこと以外、これといった取り柄の無い高校生、藤原関介（かんすけ）。彼は京都の修学旅行中、ひょんなことから、戦国時代にタイムスリップしてしまった。彼はそこで、栴岳承芳（…

厳格な王子との結婚が決まったら？

　娘盛りを蹂躙されて大川に身を投げた女が、助けられた老客に剣を習い、居合斬りの達人となって復讐仇を捜す旅を続ける・・・武士も町人も、不器用にしか生きられない男と女。男が呻吟し女が…

吉備津彦が戦いを始めた出したので、相手の温羅は自分が犠牲になり被害を最小限にとどめようとした。 巻き込まれた人々も、温羅に合わせて、それなりの戦いを始めた。 ＝＝＝＝ 備中・岡…

その者の名は、立花慶一郎。 生まれに宿命あり。 生様に運命あり。 果てさて、立花慶一郎。 宿命に殉ずるか、運命に生きるか。 その生様、見て候。 時は慶長、名実ともに戦国時代の終…

時は慶長。 日野江の大名――有馬晴信は、太平の世に旧領を取り戻すために苦心している。 家臣、谷川角兵衛の進言により、彼は太閤殿下でも征服しなかった土地、高山国へ行き、かの国と通商…

父親の事業の失敗で男性向け遊郭・香煌糧(こうこうろう)に売られた少年、飛鳥の話。 飛鳥は売られた遊郭で、和音という先輩男娼と出会い、恋をする。 しかし、積極的な客である政忠に翻弄…

坂本龍馬の妻・お龍は、龍馬暗殺の下手人を明らかにするために御一新後も新選組の残党を追う。凄腕の剣客相手に危機に陥ったお龍の前に現れたのは……互いの矜持をかけて銃と刀が激突する、渾…

「白南風ー八丁堀の女用心棒」では名前だけ出てきた榊源二郎が主人公の、江戸時代後期が舞台のお話。時は文化九年(1812年)の秋。始まりは「白南風」の終わり頃。 北町奉行所同心の次…

オリジナルの探偵小説です。実在の出来事や人物が出てきますが、あくまでフィクションです。

スーリ九ヶ国。 大陸中央部の乾燥地帯に広がる、東西南北を縦横に結ぶ交易路の一大中継地。 そして、金と武力があれば法も善悪も覆る“剣と無法の世界”。 乾いた風吹く大地をさすらう、…

日本の古代について、感じたことを、思ったままに書き綴ります。 　今後書くであろう時代小説の背景を勉強しているのですが、勉強したことは吐き出さないと身に付きません。そうした内容を、…

　その男は、幼名を“奇妙丸”という。人の名前につけるような単語ではないが、名付けた父親が父親だけに仕方がないと思われた。 　父親の名前は、織田信長。その男の名は――織田信忠。 　…

時は平安時代。 鳴くようずいす平安京。 代々朝廷に仕える忍び一族の娘・翡翠（ひすい）は、訳あって名乗れないと自称するやんごとなき主に仕えるくノ一である。 主の代わりに琴の名手と…

　戦国時代の末期、出羽の国における白鳥氏と最上氏によるこの地方の覇権をめぐる物語である。 　白鳥十郎長久は、最上義光の娘布姫を正室に迎えており最上氏とは表面上は良好な関係であっ…

水・土・日（そのうち2日）の19時に更新できればと思っています。 現在休止中。 主人公 藤堂高虎→体は大きく戦は強いが”小心者"であると自覚している。人はみな弱い生き物だという考…

仏師の佐平次ははじめて自分ひとりでの仏像製作の依頼を受ける。これで名を上げようと意気込む佐平次であった。恋心を抱く乙の励ましもあり、満足のいく出来の仏像を仕上げ、納品へと赴くが……