忍ぶ思ひは恋文(予告状)にのせて 〜鳴くようぐいす平安京〜

保桜さやか

第1話 プロローグ

 時は平安。


 鳴くようぐいす平安京。


 呪いや祟りが信じられていたこの時代。


 心の闇が妖鬼を生み出し、罪もない人々を苦しめていた。


 新月の晩は必ず妖鬼が現れると言われていた。


 絶対に外には出てはいけないと言われていた。


 ちょうどそのころ。


 月光と同じ髪色をした童が笛の音とともに現れ、妖鬼に立ち向かった……と、そんな噂話が下人の間で広まっていた。

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