「家族 童話」を含む小説

その三毛猫は、ふつうの猫でした。仔猫の頃、ある優しい一家に拾われ、「さくら」と名付けられます。家族のいっぱいの愛に囲まれ、幸せな日々を送るさくらでしたが、大きな悲劇が、彼女を襲い…

おとうさんが飲んでいる、いつも飲んでいる、おいしそうなコーヒー。 コーヒーに興味を抱き、その手を伸ばそうと奮闘する少年。「大人の飲み物」と聞かされたことで、より一層の好奇心に掻き…

すていぬだったわたしに、ニンゲンのかぞくができた。おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、むすこ、そしてむすめ。 だけど、このかぞく、とってもへんてこかぞくなの。だっ…

村外れに住む老婆を食ったオオカミは、続けて老婆の家を尋ねてきた少女も襲おうと老婆になりすましベットで息を潜めていた。しかし少女はオオカミに向けて、ナイフを振り下ろしてきたのだった…

魔女兼主婦のマヤさんの特技は、人の感情を抜き取って他の人に与えること。拭いきれない悲しみも、抑えられない憎しみも、マヤさんのブレンドで素敵な香水や美味しいスパイス、オシャレなアク…

少女とその家族は大きなお城に住んでいた。 ある日、殺人鬼の男は幼い少女に出会う。彼は少女の家族を殺した。 殺人鬼の男は少女も殺そうとした。 ……だが、少女の無垢な瞳を見て、男は少…

北海道生まれの鬼熊さんはワケあって東京で暮らすヒグマなのです。 人の街で慣れないことも多いけれど、愛する家族が一緒ならヘッチャラなのです。 子ども達がすくすく元気に育つ中、とう…

広い世界のどこかで起こった親子の物語。

本作はとある王様がとても難しい選択を迫られるお話です。作中で正解は示されませんし、そもそも無いと思います。きっと読者様の数だけ正解があるのでしょう。 たった２０００字ほどの短編…

※2016年執筆。

　人は生まれ落ちた瞬間に、苦しみを味わうことを決定づけられている。ならば、初めから生まれるべきではないというのは当然の帰結だ。しかし人は過ちを犯す。生まれるべきでないものを産んで…

大変な時代、戦争が終わったすぐあと。 いつも夕食を多く作りすぎる母親。よしこは同級生のれいちゃんの家に 「作り過ぎたので‥」と鍋を届けていた。恥ずかしかったけれど、大好きな母親の…

青猫君と赤猫ちゃん、そして人形が劇をやりながら家族のように楽しんでいる様子を描いています

大阪の夜のビジネス街、本町。 昼間は忙しい街も、夜になると人の姿も消えて、一気にビルだけの街に変わる。 そんな場所で、お寺を経営する家族がいた。 日々の生活に悩んでいた僕は、好奇…

ことりの ぼうやは、いつも お母さんと いっしょです。だって ぼうやには、お父さんがいないから。 ある日、ぼうやは お父さんをさがす ぼうけんに でかけます。ぼうやのお父さんは、…

貧しい雪国の貧しい村、貧しい家庭で育った少女。 幼い頃から体が弱く、働くことが出来ず、家族からも疎まれていた。 そんな生活が嫌で家を飛び出すが、食べ物も家も無い女の子が外の世界…

密かに孤島に暮らす家族の物語。

小さな子どもたちに読み聞かせてあげられる作品を書きたいと思っています。 主人公は、狩りをして暮らす大昔の人ピアと、オオカミのバル。 ふたりが出会い、一緒に暮らすようになる物語を少…

どうやら僕は、シンデレラの「兄」に転生したらしい。 家族は散財家の母と妹、そしてとっても可愛いシンデレラ。 プリンセスのハッピーエンドのために、僕はがんばってお膳立てするのだけ…