青猫君と赤猫ちゃん
トマトも柄
第1話 青猫君と赤猫ちゃん
青猫君と赤猫ちゃんはとっても仲良し。
二人は良く一緒に行動しています。
二人は劇の仕事をしながら仲良く頑張っています。
赤猫ちゃんは劇に出る時は
「たゆん!」
と、良く分からない言葉を言いながら、元気よく行動しています。
一方で青猫君はいつも冷静に判断をしており、時折に劇の最中に音楽を奏でる事もあります。
そして、二人は劇を終えると二人で人形達のお世話をします。
「みんな今日も手伝ってくれてありがとう」
青猫君は人形達にお礼を言います。
ここの人形達は自分の心を持っています。
もちろん本人の自らの心でみんな動いております。
人形達は自分の心で決めて青猫君と赤猫ちゃんについて行ってるのです。
青猫君からお礼を言われると、人形達はお辞儀をして自分達の寝床へと自分の足で帰ります。
ここの劇は少し変わっており、青猫君と赤猫ちゃん、そして人形達と変わった構成で働いています。
人形達が寝床へ帰ったのを二人は確認してから、青猫君の作ったラーメンで食事に入ります。
赤猫ちゃんはおいしそうにバクバク食べて、青猫君は味の確認をしながらゆっくり食べています。
二人の食事が終わった後は赤猫ちゃんは人形達が手伝ってくれてるお礼に小物を作ってあげます。
青猫君は今度の劇のスケジュールでどの人形が行けるかの確認作業をしています。
二人はその作業を寝るまでやってました。
この二人にとってはそれが日常です。
いつも劇へ出る準備をしつつ、人形達のお礼を毎日届けています。
そんな日常の中で新しい劇に二人は挑戦しようとしています。
そこで人形達に話をします。
「今度新しい劇をしようと思うんだけど、誰か出来る子いる?」
赤猫ちゃんは優しく人形達に話しかけています。
人形達は新しい劇で出るのが不安で皆首を横に振っています。
「赤猫ちゃん、どう? 誰か出れそう?」
青猫君は皆に顔を出して確認を取るようにやってきました。
「みんな新しいのに出るってなって不安になっちゃってるの。 うーん、どうしよう?」
「これは困ったね。 新しい子も来るからみんなには先輩になって欲しかったんだけどね」
青猫君の言葉に人形達が反応してみんなが青猫君を見ます。
「そうなのよね。 新しい子が来るからその子に勇気を与えて欲しいのよ」
赤猫ちゃんも続けて人形達に話しかけます。
人形達がその話を聞いて、みんな手を上げて参加に協力する事になりました。
二人はこの話の夜から動き出します。
赤猫ちゃんはぬいぬいと人形を作っております。
自分の姿を見て喜んでもらえるように一生懸命にかわいく作っております。
青猫君は人形の為の得意な事はどんな事をさせれば良いのかって事を考えております。
そうして二人は作業をしてて数日の時が流れました。
赤猫ちゃんは人形を完成させて、青猫君に見せます。
「とてもいい出来になってるね。 流石赤猫ちゃん」
青猫君に褒められて赤猫ちゃんは照れながら嬉しそうにしています。
「ここからは青猫君、お願いね」
「うん。 分かった」
青猫君は赤猫ちゃんから人形を預かります。
そして青猫君は預かった人形を優しく手で包み込んで心を込めています。
心を込められた人形は少しずつ動き始めます。
人形は自分の力で立ち上がって周りを見渡します。
「大丈夫? 動ける?」
青猫君は人形に優しく語り掛けます。
人形はその言葉に静かに頷きます。
「ちゃんと動けるか確認してもいい?」
赤猫ちゃんの言葉にも人形は頷きます。
「右手上げてみて?」
人形は右手を上げて二人に動けるという事を示します。
赤猫ちゃんに言われた指示を人形は的確にこなしています。
そして一通り言われた事を人形がやり遂げると、
「よし! 動いてくれたお礼にこの小物あげるね! 頑張ったお礼!」
赤猫ちゃんは人形に動いてくれたお礼に小物をプレゼントする。
人形は目を輝かせて小物を気に入ったのか、小物に抱きついて気に入ったのを表現しています。
「気に入ってくれて良かった」
赤猫ちゃんは気に入ってくれてるのを見て笑顔を見せています。
「ちょっと手伝って欲しい事もあるんだけど良いかな?」
青猫君が喜んでる人形に優しく語り掛けています。
人形は頷いて協力することを引き受けてくれた。
そして新しい人形を迎えて劇にみんなで向かった。
そして劇が成功に終わって、新しい人形も加わって赤猫ちゃんが新しい小物を人形達に配っています。
人形達はとても喜んでいるような動きをみんな見せています。
けれど、新しい人形はあまり嬉しい感じをしていませんでした。
赤猫ちゃんとそばにいた青猫君が不思議に思って二人で人形に話しかけます。
「どうしたの? 気に入らなかった?」
赤猫ちゃんの言葉に人形はそんなことないよと首を横に振っています。
そして、人形は青猫君の手を握るように手を掴みます。
「もしかして、ここでさようならとかされると思っているのかい?」
青猫君の言葉に人形は手を握ったまま少し震えている。
「大丈夫だよ。 もう僕達は家族じゃないか。 君も家族に入っているんだよ。 なぁ、みんな」
青猫君が人形達に問いかけると、人形達は俺に任せろと言わんばかりに胸を叩いていたり、手を差し伸べていたり、近づいて仲間だもんと示す動きを見せています。
人形はそこでみんなに喜びを示す動きをして嬉しそうにしています。
「その小物気に入ってくれた? 家族なのだから遠慮しなくても良いのよ」
赤猫ちゃんが再び問いかけると、新しい人形は喜びの仕草を見せてくれました。
「みんな今日も手伝ってくれてありがとう。 みんなゆっくり休んでね」
青猫君がそう言うと、人形達がみんな首を横に振りました。
二人は不思議そうにすると、人形達が新しい人形と一緒に遊びたいようでした。
「じゃあみんなで歓迎会しましょうか」
赤猫ちゃんが優しく言って、歓迎会を始めることになりました。
青猫君と赤猫ちゃんはラーメンを食べており、横で人形達はみんなで楽しく遊んでいました。
みんなとても笑顔でとても楽しそうにしておりました。
青猫君と赤猫ちゃん トマトも柄 @lazily
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます